【コースの特徴まとめ】阪神芝1600m

 阪神芝1600mの特徴です。データはこちらを参考にしています。


出典:JRA-VANコース解説阪神芝1600m


 スタートは向こう正面やや左にあり、スタート後しばらく直線を進み外回りコースのコーナーをゆったりと回っていきます。最後の直線はAコース使用時に473m、Bコース使用時に476mとなっています。直線の残り約200m地点から急坂になっているのも特徴と言えるかと思います。
 好走枠は中枠となっていますが、これはスタート後の直線が長く、周りの出方を見てレースを進めることができるという点が有利なのでしょうか。
 脚質的にはやはり逃げ馬の回収率が圧倒的に高くなっており、逃げ・先行が強いコースとなっています。しばしばチューリップ賞や桜花賞では鮮やかな追い込みが決まるケースがあり、これの印象が強いものの基本的には逃げ・先行を中心に考えるべきでしょう。
 血統としてはディープインパクト産駒の勝利数が多くなっているものの、これは出走数も多いため勝率、回収率ともにそこまでいいわけではありません。データの母数は少なくなるもののロードカナロア産駒の単勝回収率は高めに出ています。なんとなくディープインパクト産駒の庭であるイメージがありましたが率を考えるとそれほど突出したわけではない点は注意が必要でしょう。

【ネット上で完結】フランス長期ビザ有効化方法の大幅な変更について

 今回のお題は、基本的に競馬に関する記事を書いている当ブログにおいて少々本筋から逸れているものかもしれませんが、おそらく現時点であまり周知されていない情報かと思われますので今回記事にしてみます。フランスへ留学なさるなど長期ビザで滞在を予定している方に向けての記事になりますのでご承知おきください。なお私の知識はあくまで素人のものですので、最終的な確認は自己責任でよろしくお願いいたします。

 フランスに3か月以上滞在する場合には基本的にビザを日本のフランス大使館で取得することが必要になると思います。しかし、このビザ取得だけではフランスに長期滞在することはできません。渡仏後、このビザを有効化することが必要になります。これは学生ビザにおいても就労ビザにおいても義務であり、フランスに入国したその日から3か月以内に有効化する必要があります。

 これからフランスに長期ビザで向かおうとしている方はたいていの場合インターネットで様々な情報を調べていることかと思います。そして現時点で長期ビザに関して調べると、渡仏後にビザをどのように有効化するか細かく書いてくださっている親切なブログを多く見つけることになります。渡仏後できる限りフランス移民局(OFII : Office Français de l’Immigration et de l’Intégration)に必要書類を郵送し、なかなか家に届かない召集状を待ち、、、と複雑な手順を経てようやくビザの有効化が完了するといったものです。

 ところがこの手順に大きな変更が加えられました。私もこの変更を知らずに有効化の作業を進めていて無駄なことをいくつもしたので、ぜひ皆さんに周知したいという気持ちでおります。在日フランス大使館ホームページの文言を引用させていただきます。


2009年9月1日より、フランス移民局(OFII : Office Français de l’Immigration et de l’Intégration)での必要手続きを行うことを前提に、3カ月以上・1年以内の滞在のためのいくつかのカテゴリーの長期ビザに対して滞在許可証としての効力を持つ長期ビザが発行されています。2019年2月18日よりOFIIの登録方法が大幅に変更いたしました。
OFII の紙は不要です。フランス入国後3ヶ月以内に以下のサイトで登録が必要になります。
https://administration-etrangers-en-france.interieur.gouv.fr
   出典:在日フランス大使館ホームページ


これまでは移民局に書類を郵送し、いつ到着するかもわからない召集状を心待ちにし、さらに招集日に移民局へ足を運び、、、といった手順を踏む必要があったわけですが、なんと今回の変更によってフランス内務省のホームページからネット上で作業が完結するようになりました。これまで同様に申請料金として学生ビザでは60ユーロ、就労ビザでは250ユーロの収入印紙(Timbre)が必要となります。クレジットカードさえあれば登録途中に買えますので問題ないかと思います。あまりこのご時世にいないかもしれませんが、もしクレジットカードを持っていないとしてもTabacなどにて購入が可能だということなのでこちらも問題ありません。

 今回の変更によって申請者の負担は相当軽減されることになるかと思います。特に招集状がなかなか届かない状況は精神衛生上よろしくありませんからね。まだこの変更に関してはあまり周知されていないと思いましたので記事として簡単にまとめてみました。これからフランスでの長期滞在を予定されている方の役に立てばいいなと思っております。

【コースの特徴まとめ】阪神芝1400m

 阪神芝1400mの特徴です。データとしてはこちらを参考にしています。


出典:JRA-VANコース解説阪神芝1400m

 
 スタートは向こう正面の左奥、第2コーナーのポケット地点になります。そのため最初のコーナーまでの距離は十分にあることになりますが、一方で各馬がいい位置を確保するために出していくため先行争いは厳しくなる傾向にあります。コースとしては阪神の内回りコースを使用するため最後の直線はAコース使用時で約356m、Bコース使用時で約359mになります。
 枠順としてはやはり無理せずに先行できる内枠が比較的有利です。特に2枠の回収率が高くなっていますが、これは最内よりは2枠の方がレースがしやすいということなのでしょうか。これは突出した数字になっているので注意が必要でかもしれません。脚質も先行馬、特に逃げ馬の回収率が高くなっています。種牡馬としては数字的に突出したはいません。勝ち星としてダイワメジャー、ディープインパクト、ロードカナロアとなっていますがいずれも回収率はそれほどではありませんね。ブラックタイド、ディープブリランテあたりは率が高く出ているものの母数が少ないためなんとも言えません。

【予想】日曜重賞編(阪急杯、中山記念)

 土曜日は重賞がありませんでしたし面白いレースもなかったので予想はアップしませんでした。少額買いましたが微増というところでしょうか、一応日曜に繋がる感じだったので良かったです。日曜は阪急杯、中山記念と2つのGⅠに向けたステップレースがありますので見ていきたいと思います。

 まず阪急杯からです。
 展開面ですが見た感じではスローペースにはなりそうもない面子が揃っています。何が何でもという馬はいないものの、ロジクライ、ラインスピリット、ダイアナヘイローあたりはポジションを取りたいでしょう。ダイアナヘイローの逃げが濃厚な気もします。ただ先行馬が揃っていても一概にペースが上がるとも言えず、牽制しあってミドルくらいに考えておいていいかもしれません。ただ先週のインティみたいなことはないと考えて中団から後方に位置を取る馬にもチャンスがあると思います。基本的には阪神芝1400mは内枠先行が有利ではありますが。

 本命◎ロードクエスト。スワンステークス以降馬券に絡めていませんが今回このメンバーで現時点7番人気は間違いなく買いでしょう。1400mという距離をペースを考えれば折り合い面で不安がなくなりプラスだと思います。展開面まで考えて今回はこの馬向けのレースになると考えました。

 対抗〇ミスターメロディ。前走阪急杯では本命にしたもののダイアナヘイローに逃げ切られてしまいました。元々ダートで走っていた馬で、切れ味よりはスピードとパワーで押し切るタイプの競馬をします。前で数頭やりあっている直後あたりにつけて直線抜け出して来るイメージです。前走負けたおかげで思いのほか人気をかぶっていないためオッズ的にも良い感じになっています。現在の日本トップトレーナーのひとりである藤原調教師の管理馬で仕上げも問題なく、福永騎手もこの枠なら大丈夫なはずです。

 単穴▲レッツゴードンキ。近走馬券に絡めていないものの掲示板を3走連続で確保。1200mのGⅠで良績を残しているものの、個人的には1400mという距離がベストに思えます。今回は最内枠を引き、鞍上は岩田騎手。距離延長から中団を楽に追走して内をついて来てくれればいい勝負ができそう。

 △スターオブペルシャ、ダイアナヘイロー。

 ロードクエスト軸の3連複でいいかと思います。点数は絞り気味ですが他にあまり良い印象の馬もいないのでこんな感じでどうでしょうか。


 次に中山記念です。
 こちらはほぼ有力馬同士の決着になるかなといった感じですかね。

 本命◎ディアドラ。さすがに人気になっていますがこれはしょうがないでしょう。斤量面もここ1年で牝馬限定戦しか勝ち鞍がないため54kgとかなりの好条件で出走できました。ドバイや香港で世界の強豪相手に好走していることからも力は十分です。中山コースでも勝ち鞍があり、直線の坂も問題はないでしょう。軸としては最適だと思います。

 対抗〇ウインブライト。他の有力馬が怪しい要素を抱えているのに対し、こちらは去年の勝ち馬で、なおかつ去年よりも順調に来ている印象。相手のレベルが高いものの前哨戦のGⅡまでならなんとかなりそう。

 単穴▲エポカドーロ。去年の皐月賞馬であり中山適性は間違いありません。去年の菊花賞以来の競馬という点が問題ですが、得意の中山であれば休み明けでもキッチリ走れるか。

 △ラッキーライラック、ステルヴィオ、ハッピーグリン、スワーヴリチャード。
 穴としては一応ハッピーグリンを入れました。ジャパンカップの時計だけを見ればとんでもなく優秀な馬です笑。この中ではステルヴィオを一番上に取りたいです。前走はビュイック騎手が上手く乗りましたが、ここも距離延長でポジションはそれなりに取れそう。

 ◎〇の2頭軸の3連複。エポカドーロとステルヴィオだけは少し厚めにといった感じですかね。


阪急杯阪神11R15:35発走
中山記念中山11R15:45発走
となっています。

【用語解説】リステッド競走とは

 2019年1月よりJRAの一部競走が「リステッド競走」というクラスに位置付けられて実施されることになりました。すでにいくつものリステッド競走がおこなわれており、今週で言えばマーガレットステークス、すみれステークスなどはリステッド競走となります。とはいえ「急にリステッド競走とか言われてもわからんよ、、、」という競馬ファンの方も多くいると思いますので、ここで簡単にリステッド競走とは何かを説明していきたいと思います。

【JRAのクラス編成】
 JRAで実施されている平地競争は、未勝利、500万下、1000万下、1600万下、オープンというクラス分けがなされています。クラス分けのための収得賞金というものがありますが、ここでは説明が面倒なので未勝利クラスのレースを勝てば500万下に昇格、500万下クラスのレースを勝てば1000万下に昇格という風に考えてもらえればいいかと思います。もちろんオジュウチョウサンが記憶に新しいところですが、飛び級のように上のクラスに挑戦することも可能です。逆に勝ち上がったクラスのレースに出ることはできません。そしてこれまでは「降級」という制度により一度勝ち上がったことのあるクラスのレースにもう一度出ることもあったのですが、この降級制度は今年から廃止されることになっています。あわせて各クラスの名称も500万下→1勝クラス、1000万下→2勝クラス、1600万下→3勝クラスと変更になりますが、とりあえずここでは置いておきましょう。後でいつか記事にしようとは思っています。

【リステッド競走】
 それでは今回の主題である「リステッド競走」とは何なのかということですが
リステッド競走はオープンクラスに設けられるさらに下位区分のクラスとなります。オープンクラスのレースは、上からGⅠ、GⅡ、GⅢという重賞(グレード競走)とそれ以外のオープン競走がありました。リステッド競走はこのグレード競走とオープン競走の間に設けられたクラスとなるわけです。ここでJRAのホームページの説明を引用させてもらいましょう。
 
概要
競走体系上および生産の指標としてグレード競走に次ぐ重要な競走であることを明示するため、2019年春季競馬から、オープン競走の一部をリステッド競走と格付けいたします。 
リステッド競走とは
パートⅠ国の主要競走は、GⅠ、GⅡ、GⅢのグレード競走とリステッド競走に格付けされており、リステッド競走は、競走体系上グレード競走の次に重要な競走として位置づけられています。 グレードおよびリステッド競走の優勝馬は、セリ名簿においてブラックタイプ(太字)で記載されます。そのためリステッド競走は、グレード競走同様に、生産の指標としても非常に重要な競走として認識されており、その競走一覧は「インターナショナル・カタロギング・スタンダーズ」に掲載されています。


正直説明を読んでもよくわかりませんが、とりあえずグレード競走に次ぐ重要なレースとして位置付けられるレースをリステッド競走とするようです。確かにグレードの付かないレースであっても重賞並みにメンバーが揃うレースはありますし、そういうレースをリステッド競走に格付けるということでしょうか。
 またこれまたややこしいので簡単に触れますが、収得賞金の面でもリステッド競走は通常のオープン競走より上に評価されるようです。収得賞金算定方法はこちらからご覧になれますが、 例えば3歳のオープン競走を勝利すると1000万円の収得賞金が加算されますが、リステッド競走を勝利すればこれは1200万円となります。これがどういう影響を及ぼすかというと、ダービーや菊花賞などへの出走を目指す上で収得賞金のボーダーを考えたとき、オープン競走を勝った馬よりもリステッド競走を勝った馬の方が出走できる可能性が高くなるということです。このようにリステッド競走の重要性を高めているわけです。

 以上説明してきましたが、私自身なんだかよく理解できていないような気がします笑。とりあえず通常のオープン競走より上、重賞競走より下に位置づけられるクラスが作られたと考えていいでしょう。それは収得賞金の例を見るとわかるかと思います。今現在netkeibaやJRA-VANなどをざっと見てみたところまだリステッド競走の表記には対応できてないようです(多分)。こういう媒体が対応を完了して視覚的にリステッド競走というものが認識されるようになってくるとこの変更にも我々が徐々に対応していけるような気がしますね。

【コースの特徴まとめ】中山芝1800m

 先日の中山記念展望でも触れましたが、どうせなら独立した記事として残しておいてコースの特徴まとめとしてシリーズ化しようかと思いましたので、今回は中山芝1800mのコースの特徴を見てみようと思います。

 2019年2月の段階での情報となります。データとしてはこちらを参考にしています。


出典:JRA-VANコース解説中山芝1800m



 スタートは正面スタンド前の直線にあり、スタート直後に直線の急坂を越えることになります。第1コーナーまでの距離は短く、コースは内回りを使用しており、最後の直線も310mと短いため逃げ・先行の馬が良い成績を残しています。
 基本的には小回りでコーナーが急であること、直線が短くかつ直線に急坂があることから時計のかかることが多いコースです。その傾向は特に馬場の荒れる冬場に多いと言えると思います。逆に野芝が良く生え揃った9月の開催では速いタイムが出ることもあります。
 
 種牡馬としては勝ち星、単勝回収率ともにディープインパクトがトップとなっています。勝ち星と単勝回収率ではディープインパクトに劣るもののステイゴールド産駒も高い複勝回収率を残しています。データの母数が少なくなるため何とも言えませんがアイルハヴアナザー産駒も単勝回収率・複勝回収率ともに高い数字を残しています。

 枠順では内枠が有利なようにも思いますが、意外にも外枠の成績が良いようです。とはいえ個人的にはそこまで大きな差があるようにも思えないので、枠はあまり気にしない方がいいのかもしれません。先行脚質の馬が狙い目であることは間違いないでしょう。

【展望】中山記念(GⅡ)

 2019年2月24日(日)、中山競馬場で中山記念(GⅡ)がおこなわれます。距離は1800m。近年は京都記念との力関係が逆転する傾向にあり、こちらに豪華メンバーが揃うことも多くなっている印象があります。特に国内路線では大阪杯へ、海外路線ではドバイターフやドバイシーマクラシックへのステップレースとして選択されることが多いです。2011年にはここをステップレースとして選び、凄まじい手ごたえで完勝したヴィクトワールピサがドバイワールドカップを制覇しています。

 中山芝1800mの傾向はこちらから確認できます。外枠の成績が良いというのは意外という感じもします。種牡馬としては過去3年でディープインパクトが最も勝っていますが今回の登録馬の中にディープインパクト産駒はいません。回収率を見ると、今回の出走予定馬の中ではステイゴールドの回収率が比較的良いようです。脚質としてはやはり逃げ・先行が回収率としては高くなる傾向にあるようです。

 今年もなかなかのメンバーが揃いました。去年の皐月賞馬エポカドーロ、マイルチャンピオンシップを制したステルヴィオ、大阪杯を制しジャパンカップでも3着に入ったスワーヴリチャード、一昨年の秋華賞馬ディアドラ、阪神ジュベナイルフィリーズ馬ラッキーライラックとGⅠ馬が5頭も登録しています。それ以外にも中山に良績のあるウインブライト、地方馬ハッピーグリンも気になります。

 別定戦となりますがラッキーライラックは53kgという斤量で出られるようで、かなり軽く調子が戻っていればいい勝負できるのではないでしょうか。ただ秋華賞があまりに良いところがない結果だったのでどの程度まで調子が戻っているのかは調教などを参考にした方がいいでしょう。現時点でのnetkeiba.comでの予想オッズではラッキーライラックを除いた4頭のGⅠ馬とウインブライトに人気が集まっています。この予想オッズは徐々に変化はしますし、当日のオッズとは異なることも多々ありますので参考までにしてください。

 メンバーを見てもGⅠ馬+ウインブライトの争いとなるのが濃厚でしょうか。個人的にはハッピーグリンには頑張って欲しいとは思っていますが、、、。中山記念は2019年2月24日(日)、中山11R、15:45発走となっています。

【結果と回顧】日曜重賞編(小倉大賞典、フェブラリーステークス)

 まず小倉大賞典ですがマルターズアポジーが逃げずにサイモンラムセスが大逃げをするという全く予想外の展開になり、その時点で外れました笑。善臣騎手は去年7勝しかできませんでしたしそろそろという感じがします。逆に小牧騎手はまだこんな騎乗ができたのか!と感心しました。
 勝ったのはスティッフィリオ。対抗〇にしていた馬ですがここでは力が1枚上という感じで完勝でした。2着は番手で競馬をしたタニノフランケル。この馬としては最高の展開になり勝ちパターンかと思いましたがスティッフィリオが上でした。3着には大逃げをしたサイモンラムセス。馬主孝行な馬ですね。
 馬券的には本命◎のエアアンセムが5着ということで外れました。マルターズアポジーが逃げてペースが上がり先行勢がつぶれるという展開での予想だったので完全に読み違いました。この辺の配当の馬券を取れるといいんですがね、なかなか厳しいですね。
 小倉大賞典の結果はこちらから。

 フェブラリーステークスはインティが7連勝でGⅠ制覇となりました。個人的には武豊騎手が大好きなのでインティが勝ったことはいいのですが、サクセスエナジーの松山騎手が逃げるからと思っていたのでこちらも展開の読み違いですね。サクセスエナジーの松山騎手と好スタートを決めたサンライズソアの田辺騎手はなぜあそこまで楽にインティを単騎逃げさせてしまうのか理解に苦しむところです。インティ武豊騎手の側からすればこんなに楽な展開になるとは思いもしなかったでしょう。テンをマイペースに行って上がりが35.4ですから後続が届くはずもありません。
 2着はゴールドドリーム。こちらは自力で2着まで来たという感じでさすがに力があります。3着のユラノトは展開も向きましたし、福永騎手もロスなく乗ったと思います。私の本命◎オメガパフュームはそれなりの位置を取ったものの惨敗。敗因は距離、展開、折り合い、コース、疲労度などいろいろありそうです。また一休みして見直したいです。対抗〇のモーニンは4着。和田騎手が上手く好位を取りましたが現状の力ではここまでといった感じでした。
 注目された藤田菜七子騎手騎乗のコパノキッキングは5着でしたが藤田騎手は馬の良いところを出そうと上手く乗ったと思います。ただ松山騎手と田辺騎手の積極性の無さに最も影響を受けてしまいました。さすがにこのペース・展開になってしまうとどうしようもありません。騎乗自体はおそらく陣営の指示通りでしょう。今回の騎乗を見たらこれからもGⅠで乗せてみてもいいかなという馬主さんはいるんじゃないですかね。何の見せ場もなく回ってくるだけの騎手よりははるかに乗せたいと思うでしょう。
 フェブラリーステークスの結果はこちらから。

 なかなか大きい馬券が取れませんね( ;∀;)
 来週は中山記念と阪急杯がありますので。また予想書いてみようかなと思います。

【予想】日曜重賞編(小倉大賞典、フェブラリーステークス)

 明日は今年最初の中央GⅠフェブラリーステークスがおこなわれます。競馬をやっている方は共感してくれると思うのですが、一年が早いですね笑。


 とりあえず小倉大賞典の予想から参ります。

 本命◎エアアンセム。これは懲りずにエアアンセムでいきます。前のブログの頃から何回か書いていますがこの馬は本格化して十分勝つだけの力があります。

 対抗〇スティッフィリオ。こちらもなかなか強い馬で、57kgでも問題ないでしょう。札幌記念、福島記念あたりは強い競馬をしています。

 単穴▲ブラックスピネル。ようやく復調気味なこの馬。重賞も勝っている馬でここでも普通に走れればいい勝負になると思います。鞍上の三浦騎手もgood。

 △マウントゴールド、レトロロック、マイスタイル、ナイトオブナイツ、アメリカズカップ。前に行きたいタイプの馬は比較的軽視しました。

 馬券は3連複で◎〇の2頭軸ということでお願いします。



 次にフェブラリーステークスの予想です。

 本命◎オメガパフューム。意外に人気がなくて驚いている反面喜んでいるのですが、本命はこの馬です。おそらくこの人気は同じ舞台の青竜ステークスで同世代を相手に3着に負けていて、左周りがあまり得意ではなく、今回は距離も足らないというところから来ているのかなと思いますが、もはやあの頃とは違い東京大賞典でゴールドドリームを負かしていてここでも十分主役でしょう。

 対抗〇モーニン。ここは結構思い切りましたが対抗はモーニンで。前走根岸ステークスでは本命にしたものの4着でした。それでも斤量58kgでの4着なので悲観する内容ではなく、逆に時間をかけてようやく復調気配が見られたと思います。前走は1400mという距離で後ろから行きましたが1ハロン延びる今回は前走よりも多少前で競馬ができそうです。何と言っても2016年のこのレースの覇者であり、人気も下がった今は絶好の買い時であると思います。馬券圏内に来てくれればという買い方をしたいです。

 単穴▲ゴールドドリーム。オメガパフュームを評価する以上無視するわけにはいかないこの馬ですが、私の予想によく出てくる飛んで欲しい1頭です。かなり多くの人が馬券の軸にしていると思うのでこの馬が飛んでくれたら高配当狙えます。

 △ユラノト、インティ、サンライズノヴァ、コパノキッキング、ノンコノユメ

 買い方は◎〇の2頭軸の3連単で相手が6頭ですね。資金次第では3連複で。

【結果と回顧】土曜重賞編(京都牝馬ステークス、ダイヤモンドステークス)

 京都牝馬ステークスは9番人気のデアレガーロが勝ちました。2着に7番人気のリナーテ、3着に12番人気のアマルフィコーストが入り、3連単が150万円超えと荒れましたね。私自身の予想はかすりもしませんでした笑。結果はこちらからどうぞ。
 レースの展開としてはオールポッシブルが逃げてアマルフィコーストが2番手を追走するかたちで、まずまずのペースで流れました。このペース・展開で3着に粘ったアマルフィコーストは評価すべきでしょう。勝ち馬のデアレガーロは中団からの競馬で内を突く池添騎手の好騎乗。リナーテは外を回って追い込んできた分、最後は脚が同じになってしまった印象です。
 デアレガーロは+32kgという場体重でしたが、2着に入った去年の京都牝馬ステークスから見れば+10kg、そう考えればそこまで無茶な体重ではなかったことがわかりますね。今回デアレガーロとリナーテが賞金を加算できたわけなので、これから重賞戦線での活躍を期待したいです。アマルフィコーストに関してはまだ条件馬なので、これで自己条件をしっかり勝ってまた重賞戦線に戻ってきて欲しいです。元々桜花賞も取り消しにならなければ出ていたわけで重賞級であることは間違いありません。距離もマイルくらいまでならどうにかなると思うので期待です。

 ダイヤモンドステークスは個人的に予想をしませんでしたが、結果的には1番人気ユーキャンスマイルが勝ちました。2着はサンデームーティエ、3着はカフェブリッツでした。結果はこちらからどうぞ。
 ユーキャンスマイルは馬も強かったとは思いますが、今回は特に岩田騎手の騎乗が光りました。道中はじっとしていて直線は無駄に外を回さずにインを突いて差し切り。これぞ岩田って感じの騎乗が久々に見られた気がします。岩田騎手もバッシングがあったりとかしましたが、またかつてのイン突きで神騎乗を見せてほしいと思います。
 2着のサンデームーティエも江田騎手の好騎乗でした。ピッツバーグからハナを奪ったことが好走につながったと思います。逆に言うと松岡騎手は、、、ということです笑。
 ユーキャンスマイルはここのところ長距離で結果を出していますが、長距離専門かというとそんなことも無いので、春の目標はとりあえず天皇賞になるのかもしれませんが、中距離でも面白いと思います。

【予想】京都牝馬ステークス(GⅢ)

京都牝馬ステークスの予想です。このレースは京都競馬場外回り1400mでおこなわれます。今の京都競馬場の芝は比較的時計のかかる状態になっていますので、軽い芝で切れるタイプよりはパワータイプの馬に有利な馬場と言えるかもしれません。京都牝馬ステークスが1400mに距離変更になってからの過去3年では内枠の馬があまりきていませんが、基本的にこのコースは内枠の先行馬に有利なコースとなっています。

本命◎リバティハイツ。それなりに内の枠を引き、好位につけられる脚質は魅力的。血統的にも多少時計のかかる今の馬場は合いそう。鞍上も調子が良く軸としては良さそう。鞍上も去年あたりから大きいレースでも存在感を示しており、お手馬のリバティハイツをしっかりと勝たせてアピールして欲しい。

対抗〇アルーシャ。最終的に人気してしまいそうだが時計も距離適性もありそう。ルメール騎手はなんだかんだ買い。母父がタピットという血統もディープインパクトにパワーを補完して好印象。

単穴▲ワントゥワン。確実に脚は使うのでここも押さえは必要。展開さえ合えば頭まで可能性としてはありそう。母ワンカラットは1400mでも成績を残した牝馬だったので1400mという距離が問題になることはなさそう。

△ディメンシオン、ミスパンテール、ハーレムライン

今週は4つも重賞があるので
◎→他の印の馬連で控えめに買ってみようかと思います。

【追記】ダイヤモンドステークスはメンバー的にも馬券的にも面白くなさそうなので予想はしません。


2019年リーディングジョッキーランキング(2月11日終了時点)

 当サイトではスポーツとしての競馬の側面も重要な要素と考えていますので、現時点でも2019年リーディングジョッキーランキングを見てみたいと思います。なお、このデータが2月11日終了時点でのものとなっています。


順位 騎手 着回数[1着 2着 3着 着外]
勝率 連対率 3着以内
1位 武豊 [21 9 9 59]
21.40% 30.60% 39.80%
2位 C. ルメール [17 17 18 43]
17.90% 35.80% 54.70%
3位 福永祐一 [17 17 14 54]
16.70% 33.30% 47.10%
4位 O. マーフィー [17 11 14 42]
20.20% 33.30% 50.00%
5位 岩田康誠 [16 16 11 70]
14.20% 28.30% 38.10%
6位 川田将雅 [14 20 11 41]
16.30% 39.50% 52.30%
7位 北村友一 [14 11 11 63]
14.10% 25.30% 36.40%
8位 M.デムーロ [14 7 11 27]
23.70% 35.60% 54.20%
9位 三浦皇成 [13 7 6 82]
12.00% 18.50% 24.10%
10位 戸崎圭太 [12 13 12 53]
13.30% 27.80% 41.10%

 現在のリーディング上位10人の成績はこのようになっています。
 リーディング1位はなんと武豊騎手です。3着以内率は高くないものの勝率が高くなっています。先週土曜日の小倉で4勝を挙げるなど勝ち星を量産しています。
 2位は昨年のリーディングジョッキー、ルメール騎手です。ルメール騎手の場合は乗るだけでそこまでではない馬でも人気してしまい、ここ最近は1番人気を裏切っているイメージがあります。それでもリーディング2位につけ、3着以内率も高くなっています。
 短期免許で来ていたマーフィー騎手がいまだに3位というのもすごいですね笑。
 今年は北村友一騎手や三浦皇成騎手といった若い騎手もがんばっている印象が強く、特に北村騎手はクロノジェネシスなど有力なお手馬が数頭いて、今年はGⅠにも手が届きそうな気がします。三浦騎手は個人的に評価している騎手で、今年こそは今年こそはとGⅠ初制覇を期待しています。あまり人気馬が集まっている騎手ではありませんが、人気薄を持ってきたりと十分な成績を残しています。

 昨年はルメール騎手が武騎手の年間勝利数記録を破って騎手タイトルを総なめしましたが、今年は現時点で武騎手がリーディングです。武騎手は2008年を最後に最多勝利騎手のタイトルから遠ざかっており、近年は100勝に届かない成績が続いています。今年はまず100勝超えを目指し、できればリーディング争いをしてもらえると競馬界全体が盛り上がってくると思います。ぜひ頑張って欲しいです。

【結果と回顧】月曜重賞編(クイーンカップ)

 今日は土曜日に積雪の影響から延期になったクイーンカップが東京競馬場でおこなわれました。

 1着はクロノジェネシス、2着はビーチサンバと人気上位馬の争いとなりました。私が本命にしたマドラスチェックは6着。3着にはジョディーが入りました。さすがに2頭が抜けていたという結果でしたね。クロノジェネシスの上がりが33.1、ビーチサンバは32.9の上がりを使っています。結果論ですがジョディーはもう少し早めに動いてペースを上げた方が良かったかもしれません。ジョディー自身も33.9で上がっていますが、上がりの勝負では分が悪いでしょう。マドラスチェックも同様でこの上がりの戦いになってしまうと厳しいです。ここの上位2頭は桜花賞へ行ってもいい勝負ができそうです。

 今週は重賞当たりませんでしたねーorz。他のレースも小さい馬券しか取れずにダメダメでした。お財布と相談しながら来週も競馬楽しんでいきます。

【結果と回顧】日曜重賞編(共同通信杯、京都記念)

本日は二つの重賞競走(共同通信杯と京都記念)がおこなわれました。予想の結果を見つつ、レースを振り返ってみたいと思います。

 まず共同通信杯ですが本命◎クラージュゲリエ3着、対抗〇アドマイヤマーズ2着、単穴▲ダノンキングリー1着ということでしたが、馬券は絞って買ったので外れました。結局は上位人気3頭で決まってしまいましたね。
 1、2着がその他を離す結果になりましたが、今回のレースの結果はイマイチ信頼度がない感じですね。1000m通過が61.5というかなりのスローペースでレースの上がりも33.3。分かったことはこういう展開になるとダノンキングリーは強いということぐらいでしょうか。アドマイヤマーズは基本的にはこういう上がり勝負の展開は得意ではなく、デムーロ騎手がスローに落とし過ぎた印象です。クラージュゲリエも同様にキレキレの上がり勝負といったタイプではないので、こちらはダービーで面白い気がしますね。とはいえダノンキングリーも無敗の3連勝ということで皐月賞、ダービーの有力候補としてサートゥルナーリアに次ぐ評価ということになるでしょうか。小粒だと言われた牡馬路線ですが、なんだかんだやはり役者は揃ってきますね。クラシックが楽しみです。

 次に京都記念ですが、こちらは本命◎ダンビュライトが1着でしたが対抗〇のパフォーマプロミスがクビ差4着ということで惜しかったですが外れました。ペースが上がらずに前に行った馬に有利になるだろうという予想でダンビュライトとパフォーマプロミスの2頭軸だったのですが、これは残念。内が思いのほか伸びなかったですね。
 ダンビュライト松若騎手は上手く乗りました。まともに走れればGⅠでもいい勝負ができるでしょう。マカヒキはこのメンバーでも勝てないかーといった印象ですね。タイムフライヤーに関しては気持ちの面がまだ不安定で力が出し切れず、まだ見限れない1頭で次走人気が下がれば買いでしょう。穴で期待していたカフジプリンスはさすがに長期休養明けで最後はガス欠でしたが、こちらも次走は狙えると思います。そもそも良いもの持っていた馬なので復調すれば重賞でいい勝負できるでしょう。

レース回顧はこんなところでしょうか。どちらも頭数が少なかったのもありますが予想は悪くはないのですが馬券は外れています笑。明日のクイーンカップの予想はすでに書いているのでこちらぜひご覧ください。期せずして3日間開催となりましたが、明日も競馬を楽しめるということで良い3連休ですね笑。

【予想】京都記念(GⅡ)【2019年2月10日(日)】

今年は例年に比べて小粒なメンバー構成となった印象の京都記念ですが、その分、予想も難しいです。今日の京都でのレースを見る限りやはり時計はかかっているのでその辺も重要な要素かなと思います。

 本命◎ダンビュライト。まず展開を考えたときに何がなんでもハナという馬がいないということに気が付きますが、今回どの馬がいくのかというのがわかりません笑。一応前走同距離で先行しているこの馬はそれなりに位置を取ると考えました。時計のかかる今の京都で先行できればここではいい勝負になるはずです。

 対抗〇パフォーマプロミス。こちらも同じような考えでそれなりの位置で競馬をするだろうという予想です。GⅡも2つ取ってますしここでも十分。

 単穴▲タイムフライヤー。距離延長のここはすんなり追走もできて条件も好転しそう。ハーツクライにブライアンズタイムの肌でタフさを持っていて今の馬場も良さそう。

 △ハートレー、ノーブルマーズ、ブラックバゴ、カフジプリンス、ステイフーリッシュ、マカヒキ。

 馬券は◎〇の2頭軸3連複7点。これでいきます。出来たら人気薄が絡んでくれると最高ですね。

【予想】共同通信杯(GⅢ)【2019年2月10日(日)】

土曜の東京競馬場は雪のため競走が月曜日に持ち越しとなりましたね。明日はできるでしょう。共同通信杯の予想です。このレースは人気的に上位3頭の争いという感じですが、どうでしょうか。

 本命◎クラージュゲリエ。人気3頭とも不安要素がなくはないのですが、この距離(1800m)の経験と勝ち星があるこの馬を上に取りました。少し気性面で不安定さのあるクラージュゲリエですが、逆に考えればそれだけの可能性も秘めていて素質はかなりのものがあると考えています。今回は東京への長距離輸送があるのでそこは大きな不安要素ではありますが、競馬場自体は合うと思っています。武騎手も絶好調ですし、ここは良い競馬をしてクラシックに進んで欲しいところ。

 対抗〇アドマイヤマーズ。不安要素としては距離・コース未経験というところでしょうか。無敗の4連勝中で馬券圏内を外すイメージはありませんが、、、確勝級かというとそこまで強いかはまだわかりません。

 単穴▲ダノンキングリー。前走中山でのひいらぎ賞はかなり強いないようでした。こちらも距離未経験という点が未知数な部分です。勝ちきるほど強いというパターンも否定できない一方、距離延長でいい所なしというパターンも無くはないかなというところ。

 正直この3頭が有力なのは間違いないと思うのですが穴を△として挙げるとゲバラでしょうか。新馬戦はなかなかの内容で、人気がないのなら買いかなというところ。フォッサマグナはこの人気では買う気にはなりません。来たらしょうがないかなという評価です。過剰人気は間違いありません。ナイママも期待はしていたのですが前走があまりに不甲斐ない内容でした。乗り替わりがあったらその時は買いかもしれません。ここ最近の柴田大知騎手は全くダメです。

 買い方は1、2着に◎〇をつけた3連単4点ですかね。基本的にカタイと見て絞ってこれでおねがいします。

【予想】クイーンカップ(GⅢ)【2019年2月11日(月)】

こちらに映ってきてから初めての予想になりますので良い予想になったらいいなと思っております。ただ今年は頭数も少なく、予想する側としてはあまり面白いレースではありませんね。【追記】雪のため2月11日(月)に順延となりました。


 本命◎マドラスチェック。配当妙味まで考慮してこの馬を本命にします。まず新馬戦ですが結果だけを見ると2着馬とのタイム差無し、時計も平凡という感じになりますが、実際のレースを改めて見てみると余裕たっぷりの勝ち方をしています。前走も結果2着でしたがほぼ勝ちに等しい内容のレースでジョディーよりはこちらを上に見たいです。今回は最内枠からの好位追走で馬券圏内に来てくれそうです。

 対抗〇クロノジェネシス。ここまで人気しているとどうにかして粗探ししたくなるわけですが、なかなかマイナスの要素を見つけることができませんでした。強いて挙げるとすれば、この馬は春のクラシックに出走するだけの賞金は持っているのでここは叩きという点でしょうか。それでも調教は抑えきれないくらいの手ごたえですし、距離もマイルであれば折り合いも大丈夫でしょう。バゴ産駒ということですが今のところ気の悪さも心配するほどではなく、東京コースも1800mですが走った経験もあります。そのアイビーステークスもメンバーレベルの高い一戦でしたが32秒台の脚を使って勝っています。基本的には飛んでくれたら嬉しいものの、、、という馬です。

 単穴▲ビーチサンバ。こちらは阪神ジュベナイルフィリーズでクロノジェネシスに次いで3着に入った馬。配当を考えるとこちらも飛んでくれたら嬉しい馬ですが、アルテミスステークスでも結果を残していますし、このコースの時計も持っているので切れませんよね。福永騎手に期待しましょう笑。

 △レッドベルディエス、ジョディー、マジックリアリズム。今回は魅力的な1勝馬が多く取捨に困ったわけですが、レッドベルディエスとマジックリアリズムを取りました。レッドベルディエスは新馬戦で素質馬レディマクベスと僅差のレースをして、前走は未勝利戦で強い勝ち方をしています。マジックリアリズムは2着だった2戦目の未勝利戦の時計が優勝で今回の出走馬の中でビーチサンバに次ぐ2位の持ち時計。その時の勝ち馬スイープセレリタスは先週の春菜賞で3着と人気を裏切りましたが、こうやまき賞ではきさらぎ賞を勝ったダノンチェイサーと僅差のレースをしていますし、それなりに力のある馬でしょう。やはり時計のある馬は拾っておきたいですね。ジョディーはマドラスチェックを本命にした以上切ってはいけない馬なので相手に入れておきます。

ということで印は以上のようになりました。問題の買い方ですがどうにか人気2頭のうちどちらかでも飛んでくれたらいいなという買い方をしたいので
3連複◎を軸に〇▲△に流したいと思います。これで10点ですかね。

クイーンカップは明日2月11日(月)東京11R、15:45発走です。

フランス競馬に関するニュース

フランス競馬に関するニュースが入ってきましたので、日本の競馬ファンの皆さんと共有するためにも簡単に記事にしてみました。

 パリ・ロンシャン競馬場公式Twitterによりますと、1月24日に開催されたヨーロッパ・パターン競走委員会(European Pattern Committee、要はレースの格付けを決める委員会ということでいいと思います)において、ロワヤルリユー賞(Prix Royallieu、表記によってはロワイヤルリユー賞などとも)がGⅠに昇格することが決まりました。
 そもそもこのロワヤルリユー賞というレースは、凱旋門賞ウィークエンド(凱旋門賞当日の日曜とその前日である土曜に重賞競走が集中的に実施される週末のこと)の凱旋門賞の前日におこなわれる競走です。元々の格付けはGⅡ、芝2500mでおこなわれる3歳以上の牝馬限定戦でした。凱旋門賞ウィークエンドの2日間にはこれまで7つのGⅠ競走(カドラン賞、アベイ・ド・ロンシャン賞、マルセル・ブサック賞、ジャン・リュック・ラギャルデール賞、オペラ賞、凱旋門賞、フォレ賞)が実施されてきましたが、今回のロワヤルリユー賞のGⅠ昇格により2日間で8つのGⅠ競走がおこなわれることになります。
 今年の凱旋門賞ウィークエンドは10月5日、6日ということなのでロワヤルリユー賞は10月5日に実施されます。そして凱旋門賞は翌6日、日本からもおそらくアーモンドアイを筆頭に数頭参戦するのではないでしょうか。例年以上に期待が高まる今年の凱旋門賞日本馬制覇ですが、今回のロワヤルリユー賞のGⅠ昇格は凱旋門賞ウィークエンドを盛り上げる意味でも嬉しいニュースとなりました。
 パリ・ロンシャン競馬場の公式Twitterはこちらからどうぞ。

このブログについて

このブログについての説明記事が一番最初に書けなくて申し訳ありません。完全に忘れていました笑。

このブログはもともとはてなブログさんの方で書いていたもので、諸事情によりこちらに移って参りました。前のブログがこちらです。基本的に移転後も書いていくことが同じだと思いますが、競馬に関することを取り留めもなく書いていくという感じです。一応競馬の歴史や文化の面にも触れたいのですが、私自身が忙しくなったりすると土日の馬券予想がメインになってしまったりします。おそらくそうなるでしょう。

紹介という紹介がないのですが、要は私が競馬についていろいろ書いていくブログだと認識していただければ結構だと思いますので、末永くよろしくお願いいたします。

フェブラリーステークスについて

 まだ少し先ですが2月17日(日)に東京競馬場でフェブラリーステークス(GⅠ)がおこなわれるということもありまして、フェブラリーステークスの歴史を簡単に調べて、まとめてみようかなと思い立った次第であります。

 フェブラリーステークスの前身である「フェブラリーハンデキャップ」が創設されたのが1984年、JRAが実施するダート重賞としては最も歴史のある競走です。この頃はレース名にもあるようにハンデ競走でした。優勝馬の中にはカリブソングやナリタハヤブサなど当時の競馬を見たことのない私でも知っている名前を見ることができます。コースと距離に関しては東京競馬場工事のため代替開催として中山競馬場ダート1800mで開催された2003年を除き、現在に至るまで東京競馬場ダート1600mで実施されています。
 フェブラリーハンデキャップはGⅢという格付けでしたが1994年にGⅡへと格上げになり、同時に「フェブラリーステークス」と名称が変更されました。このGⅡ時代の勝ち馬にはライブリマウント、そして砂の女王ホクトベガの名前があります。そして1997年にGⅠに昇格すると中央競馬でおこなわれるダートGⅠとして数々のスターホースがこのレースを制しています。1999年にこのレースを制覇したメイセイオペラは、今でも地方所属馬として中央競馬のGⅠを制した唯一の馬という記録を保持しています。2011年の勝ち馬はフェブラリーステークスをステップとしてドバイ遠征を敢行し、ドバイワールドカップでヴィクトワールピサとの日本馬ワンツーフィニッシュを決め、東日本大震災直後の日本に明るいニュースを届けてくれたことは記憶に新しいところです。

 今年のフェブラリーステークスは、残念ながら3歳にして最優秀ダートホースに輝いたルヴァンスレーヴが脚部不安のため回避となってしまったものの、現在のダート界の強豪から新星まで多彩なメンバーが揃っていて楽しみな一戦となりそうです。
 去年の2着で前2走はルヴァンスレーヴ、オメガパフュームの3歳馬2頭の後塵を拝したゴールドドリームは是非とも勝ちたい1戦です。東京大賞典でこのゴールドドリームを下したオメガパフュームはルヴァンスレーヴ不在の今回はクリアしてルヴァンスレーヴへ再度挑戦を目指します。
 ダート界の新星もいます。まずインティは新馬戦で敗れたものの破竹の6連勝、武豊騎手とのコンビでGⅠのタイトルを狙います。コパノキッキングは9戦して7勝2着1回と素晴らしい成績を残しており、ここ2戦は重賞を連勝とGⅠタイトルの資格は十分です。そして何よりも注目を集める理由は、鞍上にJRA唯一の女性騎手である藤田菜七子騎手を迎えるという点にあります。GⅠ初騎乗となり藤田騎手がどのような競馬を展開するのか楽しみです。
 これ以外にも前年覇者ノンコノユメ、東京競馬場で優秀な成績を残すサンライズノヴァ、安定した成績を残しているユラノトなどなど良いメンバーが揃っています。まだ2週間近く先ですが、今からフェブラリーステークス楽しみです。

フランス競馬のスケジュール(2018年)

フランス競馬をもう少し知ろうということでG1の年間スケジュールをまとめてみようかと思います。フランス・ギャロのホームページを参考にして、以下のようになりました。


4月29日Prix Ganay(ガネー賞)[ロンシャン競馬場]
5月13日Poule d'Essai des Pouliches(プール・デッセ・デ・プーリッシュ)[ロンシャン競馬場]
13日Poule d'Essai des Poulains(プール・デッセ・デ・プーラン)[ロンシャン競馬場]
27日Prix Saint-Alary(サンタラリ賞)[ロンシャン競馬場]
27日Prix d'Ispahan(イスパーン賞)[ロンシャン競馬場]
6月3日Prix du Jockey Club(ジョッケ・クルブ賞)[シャンティイ競馬場]
17日Prix de Diane(ディアヌ賞)[シャンティイ競馬場]
7月1日Grand Prix de Saint-Cloud(サンクルー大賞)[サンクルー競馬場]
8日Prix Jean Prat(ジャン・プラ賞)[ドーヴィル競馬場]
14日Grand Prix de Paris(パリ大賞)[ロンシャン競馬場]
29日Prix Rothschild(ロートシルト賞)[ドーヴィル競馬場]
8月5日Prix Maurice de Gheest(モーリス・ド・ゲスト賞)[ドーヴィル競馬場]
12日Prix Jacques le Marois(ジャック・ル・マロワ賞)[ドーヴィル競馬場]
19日Prix Morny(モルニ賞)[ドーヴィル競馬場]
19日Prix Jean Romanet(ジャン・ロマネ賞)[ドーヴィル競馬場]
9月9日Prix du Moulin de Longchamp(ムーラン・ド・ロンシャン賞)[ロンシャン競馬場]
16日Prix Vermeille(ヴェルメイユ賞)[ロンシャン競馬場]
10月6日Prix du Cadran(カドラン賞)[ロンシャン競馬場]
7日Prix Marcel Boussac-Critérium des Pouliches(マルセル・ブサック賞クリテリウム・デ・プーリッシュ)[ロンシャン競馬場]
7日Prix Jean-Luc Lagardère(ジャン=リュック・ラギャルデール賞)[ロンシャン競馬場]
7日Prix de l'Arc de Triomphe(凱旋門賞)[ロンシャン競馬場]
7日Prix de l'Abbaye de Longchamp(アベイ・ド・ロンシャン賞)[ロンシャン競馬場]
7日Prix de la Forêt(フォレ賞)[ロンシャン競馬場]
7日Prix de l'Opera(オペラ賞)[ロンシャン競馬場]
27日Critérium de Saint-Cloud(クリテリウム・ド・サンクルー)[サンクルー競馬場]
28日Critérium International(クリテリウム・アンテルナシオナル)[ロンシャン競馬場]
28日Prix Royal Oak(ロワヤル・オーク賞)[ロンシャン競馬場]

数え間違いをしていなければ、フランスには平地競争のG1が27個あることになります。JRAのG1はこれも数え間違いがなければ24個(JBC競争は除きました)あります。個人的に、フランスにはもっとたくさん有象無象のG1があるイメージでしたので、思ったより少ないなという印象ですかね。それでも知らないG1がたくさんあるので、それぞれ調べてみるのも面白いかもしれません。

フランスの名馬グラディアトゥール

競馬の歴史を紐解いていくと数えきれないほどの名馬とされる馬たちがいます。例えば、先日凱旋門賞連覇を果たしたエネイブルは歴史的名馬でしょうし、日本の競馬界を見ればシンボリルドルフ、ディープインパクトは無敗の三冠馬ということで確実に日本競馬史に名を刻んだ名馬であると言えるでしょう。
フランスの競馬史においても数多の名馬が存在するわけですが、今回はGladiateur(グラディアトゥール、英語風に言えばグラディエーター、映画にもなった剣闘士の意味)を見てみようと思います。この馬は、その強さに加えて特殊な歴史的背景も合わさってフランスにおいて国民的な人気を博すこととなりました。
当時のフランスでは、1851年かの有名なナポレオンの甥にあたるルイ・ナポレオンがクーデタによって政権を握ると、翌年には国民投票によって皇帝に選ばれ、ナポレオン三世としてフランス皇帝に即位しました。この政治体制はナポレオンの第一帝政に対し、ナポレオン三世の第二帝政と呼ばれることになります。現在の君主のいない共和政のフランスを見ていると想像もできないかもしれませんが、19世紀のフランスではまだ政治体制が定まっておらず、共和政やら君主政やら帝政がコロコロと入れ替わっていたわけであります。またこの第二帝政の20年あまり(第二帝政はフランスがプロイセンとの戦争で大敗北を喫し、皇帝ナポレオン三世がプロイセンの捕虜となることで終了します)は、フランス競馬が大きく発展した時代であるとも言われ、そこで大活躍したのがグラディアトゥールというわけです。
グラディアトゥールは1862年、Frédéric Lagrange(フレデリック・ラグランジュ)伯爵の牧場で生まれました。このラグランジュ伯爵はこの時期のフランス競馬界の大人物であり、英仏の数々の大レースを制覇することになります。19世紀ヨーロッパの競馬界はというといまだに競馬発祥の地イギリスが圧倒的優位を保っていたため、各国はイギリスを模倣し、追い越せ追い抜けと努力をしていました。この時代にグラディアトゥールはフランス馬として初めてイギリスのクラシックレースを制覇するばかりか、さらにはイギリス三冠馬となる偉業を達成することとなりました。グラディアトゥールが三冠を達成したのは1865年でしたが、この時期の英仏は政治的に敵対関係にあったため、この偉業は熱狂をもってフランス国民に受け入れられることとなりました。特に馬主のラグランジュ伯爵はナポレオン1世の副将の末裔であったため、フランスの新聞はナポレオン1世が決定的な敗北を喫した「ワーテルローの戦い」をもじり、「ワーテルローの復讐」としてグラディアトゥールのイギリスダービー制覇を報じたといいます。
この英雄グラディアトゥールは、パリのロンシャン競馬場の入り口の真正面に銅像として飾られています。いかにフランス競馬会においてこの馬が特別な存在であるかがうかがえます。銅像のむこうに見えるのがロンシャン競馬場の正門ですね。
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グラディアトゥールは通算成績19戦16勝でした。引退後はイギリスで種牡馬入りし、フランスにおける普仏戦争におけるフランスの敗北を経てラグランジュ伯爵の手から離れました。種牡馬としてはあまりいい成績は残せなかったようですね。

フランスの競馬場(後編)


フランスの競馬場(前編)からの続きであります。まだ前編をご覧いただいていない方は、そちらを先にご覧いただくとわかりやすいかと思います。

それではMaisons-Laffitte(メゾン=ラフィット)から参りましょう。メゾン=ラフィット競馬場は、パリの北西約20㎞にあるメゾン=ラフィットにあります。この町は競馬場があることからCité du Cheval(シテ・デュ・シュヴァル、馬の町)とも呼ばれているようです。citéは都市、町を意味します。英語で言うシティですね。そしてchevalは馬を意味します。日本にもシュヴァルグラン(Cheval Grand、偉大な馬の意)という名馬がいますが、このシュヴァルです。
メゾン=ラフィット競馬場はフランスギャロの6場の中では日本人に最もなじみがない競馬場かもしれません。フランスギャロのページやWikipediaを見てもG1レースはないようです。ただ今年は、武豊騎手騎乗でジェニアルがPrix Messidor(メシドール賞G3)を制したことで名前に印象がある方もいるでしょう。
続いてParisLongchamp(パリ・ロンシャン)競馬場です。ロンシャン競馬場は、言わずと知れた凱旋門賞がおこなわれることでも日本の競馬ファンの皆さんになじみがあるかと思います。2015年から改修工事に入っていましたが、今年リニューアルオープンしました。新しくきれいなスタンドが印象的です。
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凱旋門賞以外にもエルコンドルパサーやエイシンヒカリが制したPrix d'Ispahan(イスパーン賞)や、凱旋門賞の前哨戦として知られるPrix Foy(フォワ賞)、Prix Niel(ニエル賞)などもおこなわれます。フランスギャロのページには、「この地の優雅さ、設計のすばらしさ、規模の大きさにより、この地は競馬におけるエッフェル塔に相当する」と評されています。
最後にSaint-Cloud(サン=クルー)競馬場です。サン=クルー競馬場はパリ近郊に位置する競馬場であり、パリからヴェルサイユへ高速道路で向かうと途中で通った記憶があります。ここは何といってもエルコンドルパサーが1999年にGrand Prix de Saint-Cloud(サン=クルー大賞)を制覇したことで知られています。これ以外の大きなレースとしては2歳G1のCritérium de Saint-Cloud (クリテリウム・ド・サン=クルー)などがあるようです

以上6つの競馬場を簡単に見てきました。今はインターネットの普及もあって日本語でもいろいろな情報を得ることができるので、気になった人は検索して調べてもらうとさらに多くのことを知れるかと思います。

フランスの競馬場(前編)

フランス競馬は競馬統括機関France Galop(フランスギャロ)によって運営されていますが、主に6つの競馬場、Auteuil(オトゥイユ)、Chanthilly(シャンティイ)、Deauville(ドーヴィル)、Maisons-Laffitte(メゾン=ラフィット)、ParisLongchamp(パリ・ロンシャン)、Saint-Cloud(サン=クルー)でレースがおこなわれています。
オトゥイユ競馬場は、パリのPorte d’Auteuil(ポルトドートウィユ、こんな名前の馬もいました)にあり、ロンシャン競馬場にもほど近い障害専門の競馬場です。1873年に作られたこの競馬場は33ヘクタールの広さがあり、フランスにおける障害レースの中心地となっています。春のGrand Steeple-Chase de Paris(パリ大障害)と秋のPrix La Haye Jousselin(ラ・エ・ジュスラン賞)が大きなレースとされているようです。
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シャンティイ競馬場は、ロンシャン競馬場改修中に凱旋門賞が代替開催されていたことで日本では知られていると思います。
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パリの北40kmほどにあるシャンティイの地はかつての大貴族モンモランシー家の領地であったため、競馬場の近くにはシャンティイ城があり、観光地となっています。私も行きましたがとてもきれいな城で、多くの美術品が展示されています。シャンティイ競馬場における大きなレースとしては、フランスダービーにあたるPrix du Jockey-Club(ジョッケデケルブ賞、1836年より実施)とフランスオークスにあたるPrix de Diane(ディアヌ賞、1843年より実施)があります。特にディアヌ賞はドレスアップした紳士淑女が大集結するため、普段着で行くと浮くこと間違いなしです。
ドーヴィル競馬場は、フランス北西部のノルマンディー、カルヴァドス県(カルヴァドスというリンゴ酒で有名な地域)のドーヴィルにあります。この競馬場では、フランスのマイル路線の最高峰レースの一つPrix Jacques le Marois(ジャック・ル・マロワ賞)がおこなわれます。1998年にタイキシャトルが制覇したことで日本でも知られていると思います。この前週には同競馬場でシーキングザパールがモーリス・デ・ゲスト賞を制して、日本馬として海外G1初制覇を成し遂げており、日本競馬史上に残る競馬場と言えます。

とりあえず3つの競馬場について書きましたが、疲れたので残りの3つについてはまた次のブログで書きますねー。

サラブレッドの三大始祖

今回はサラブレッドの三大始祖に関して、自分自身の勉強も兼ねて情報をまとめてみようかと思います。
現在の全てのサラブレッド(英語でThoroughbred、フランス語でPur-sang、thorough[徹底的な]+bred[品種改良されたもの]という意味。JRAによる説明はこちら)とされる馬たちは、その父系(サイアーライン)を遡ると必ず3頭の種牡馬(バイアリーターク、ダーレーアラビアン、ゴドルフィンアラビアン)に行き着くことになります。この3頭のことを「三大始祖」と呼んだりするわけです。もちろんこれ以外にも父系は数多く存在したわけですが、現在ではこの3つ以外は断絶しています。
1688年、イギリスのロバート・バイアリー大尉はハンガリーに侵攻し、当時ヨーロッパの脅威となっていたオスマン・トルコに義勇兵を率いて参戦しました。彼はここで1頭のターク馬(つまりトルコ馬)を捕獲します。大尉はスピードに溢れたこの馬で戦場を駆け巡ったが、戦乱が終結すると故郷へ帰り、この優れたターク馬を種牡馬としました。この馬がバイアリータークと呼ばれることになります。バイアリータークの血はヘロド(1758-1780)の成功により広まることになります。
ダーレーアラビアンは18世紀初頭に「最高の評価を得た」アラブ馬としてイギリスに輸入、ダーレー一族の牧場で養われ、種牡馬として供用されました。ダーレーアラビアンの血は、歴史的名馬エクリプス(1764-1789)の成功によって広まることとなります。このエクリプスは、アメリカの年度代表馬に与えられるエクリプス賞、イギリスのエクリプスステークスなどに名を残しています。
最後にゴドルフィンアラビアンです。1728年に生まれたイエメンの純血アラブ系の馬で、当初はシャムと呼ばれていたそうです。やがてフランス王ルイ15世に贈られ、1733年に最終的にイギリスのゴドルフィン伯爵の手に渡ることとなりました。ゴドルフィンアラビアンの血脈は18世紀の大種牡馬マッチェム(1748-1781)の活躍よって今日に伝えられています。

このように三大始祖の血脈は今日まで続いているわけです。今回は本村凌二先生の『競馬の世界史ーサラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』を参考にさせていただきました。面白い本なのでぜひ読んでみてください。ちなみに本村先生は東京大学で教授をされていた古代ローマ史研究者で競馬好きとしても知られている方です。

フランス競馬の馬場用語

日本の競馬では、馬場状態に関してJRAが良、稍重、重、不良と4つに分類して発表していますが、フランス競馬ではどうなっているのでしょうか。気になったので少し調べてみました。
JRAのホームページにある情報では、「フランスでは芝コースの馬場状態は、馬場硬度を測定するペネトロメーターの計測値に応じて、「TRES LEGER」、「LEGER」、「BON LEGER」、「BON」、「BON SOUPLE」、「SOUPLE」 、「TRES SOUPLE」、「COLLANT」、「LOURD」、「TRES LOURD」 に区分されます。」と書かれていました。つまりフランス競馬において馬場は10に分類されるようです。
フランス競馬のルール:フランス競馬 各国の競馬 海外競馬発売 JRA
もう少し詳しく調べてみると、フランス場外馬券発売公社(Pari Mutuel Urbain, PMUと略されます。フランスはすぐにこういうものを略したがります笑)のページを見つけました。
https://hippique.blog-pmu.fr/2015/10/07/comment-est-determine-letat-du-terrain/
硬度計数値 分類 JRAによる分類
2,2まで   Très léger
2,3 – 2,7  Léger
2,8 – 2,9  Bon léger
3 – 3,2  Bon
3,3 – 3,4  Bon souple 稍重
3,5 – 3,7  Souple
3,8 – 4,1  Très souple
4,2 – 4,5  Collant
4,6 – 5  Lourd 不良
5,1以上 Très Lourd
硬度計?もしくは針入度計?(pénétromètre)というものがちゃんと理解できてないですが、その数値によって細かく分けられているようです。そしてJRAはそれを上の表のように対応させているということです。

フランス語を簡単に見ていくとtrèsは英語で言うvery(とても)に当たる言葉で、トレビア~ンなんで言うときのトレです。légerは軽いっていう意味の形容詞。bonはセボ~ン(C'est bon !)なんて言うときのボンで英語で言うgood。soupleは柔らかい、collantはべとつく、lourdは重いという意味になります。国と言葉が違えば馬場の表現の仕方も変わるんですね。面白い。

ニートの割安優良株発見術

興味がある方がいるかどうかという問題はあるのですが、私の銘柄選びの方法を簡単にまとめてみますので、一つの参考になれば幸いです。具体的な方法論に入る前に、私の投資スタンスを一言で説明しておきますと、第一に資産を減らさず、第二に資産を増やすというものです。こうしたことを言っている人は...