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【競馬場を訪れる】メゾン=ラフィット行ってきました

 先日時間がありましたのでメゾン=ラフィットに行ってきました。まずメゾン=ラフィットに関する基本情報をWikipediaさんを参考にながら紹介します。メゾン=ラフィットはセーヌ川左岸に位置し、パリの北西約18kmにあります。セーヌ川の左岸って言い方はパリについて多少知っていないとイメージが湧かないかと思いますが、セーヌ川は基本的に東から西へと流れていますのでその流れる方向を基準にして左側が左岸、右側が右岸となります。

出典:Wikipedia

これがパリの地図です。真ん中を貫くようにあるのがセーヌ川で右(東)から左(西)へ流れています。有名なルーヴル美術館は右岸、オルセー美術館は左岸、エッフェル塔は左岸、凱旋門は右岸という感じです。メゾン=ラフィットはこの地図にありませんが、地図の外、左上あたりにあります。
 メゾン=ラフィットの人口は22,000人程度、町のサイズも小さくのこじんまりとしたところです。メゾン=ラフィット競馬場があるため「馬のまち」(cité du cheval)などとも呼ばれるようです。

 パリには国鉄(SNCF:Société Nationale des Chemins de fer Français)、メトロ=地下鉄、RER(Réseau express régional、地域圏急行鉄道網とWikipediaでは訳していました)の3種類の鉄道があります。パリからメゾン=ラフィットへ行く場合はRERのA線という電車を使うとすぐに行けます。RERはA線からE線まであり、シャルル・ド・ゴール空港から出ているB線は観光客の方もよく使うかと思います。私は普段A線はあまり乗らないのですがB線と比べると客層がだいぶ良いように思いました。B線はサンドニというあまり治安のよろしくない場所も通るので初めて乗るといろいろ不安になります笑。私はシャルル・ド・ゴール=エトワール(Charles de Gaulle - Étoile)駅という凱旋門のあるところの駅から乗りましたが、そこからメゾン=ラフィットまでが約18分でした。

出典:https://france-plus.net/paris-rer-line-a/

電車に乗り慣れている方は問題ないかと思いますが、A戦は分岐が多いので行き先を掲示板で確認してから乗るようにしましょう。A線はパリのディズニーランドなどにも行っているのでパリ観光で使う人もいるかと思います。

 メゾン=ラフィットの駅に着いて改札を出たらこんなものが。


「馬のまち」らしく馬の絵が描かれています。この日は開催日ではなかったのですがこの建物は競馬関連の情報案内所みたいなところでした。また今度は開催日に行ってみたいですね。

 改札を出るとそこは町のメインストリートのようで、たくさんの店が立ち並んでいました(写真撮り忘れました)。日本にも多分進出しているパン屋さんのエリック・カイザーもありましたし、大手銀行の支店もありましたし、基本的にこの通りに全部揃っているような感じです。この通りからちょっと離れると


こんな感じの広々とした感じの道に出ました。この時点で私はひしひしと感じていました、「ここは金持ちの住む町だな」と。あまりいい言い方ではありませんが黒人の人もほとんどいませんし、治安的には日本の都会よりも良さそうな感じでした。パリと比べると雲泥の差です。

 そして並ぶ邸宅は軒並み豪邸。


なんだかイギリスっぽいなと感じましたが、それもそのはず、この辺りは元々フランスの王侯貴族が住んでいた地域らしいのですが、それが後に売りに出されて多くのイギリス人が買い取り住んでいるとのこと。


止まれの標識がストップなのは百歩譲って理解できるとしても、なぜこんなところにアングリカンチャーチがあるのか???と思って写真を撮っておいたのですがこれで謎が解けました。

 一応町の見どころとしてはメゾン=ラフィット城でしょうか。


元々入る気はなかったので入りませんでした。工事をしたり柵にペンキを塗ったりしてましたね。

 メゾン=ラフィット城からしばらく歩いていくとメゾン=ラフィットの競馬場が川沿いに見えてきます。



「馬のまち」らしく道には「馬に注意」の標識もありました笑。


この日は開催日ではなかったので当然レースはおこなわれていなかったのですが、競馬場の脇にあるスペースで馬術の訓練がおこなわれていました。



競馬場の入場口の前にはこんなレストランがありました。


絶妙に隠れていますがAU PUR SANGと書かれています。pur sangというのはフランス語でサラブレッドという意味です。徹底してますね。

競馬場周辺を歩いていると至るところに厩舎がありました。誰でもすんなり入れてしまいそうに門が開いているのはいかがなものかと思いましたが笑。



お馬さんと目が合いました笑。歩いているといわゆる馬のにおいが漂っていました。


町自体はキレイでしたがやはり馬の糞は落ちています。


 あまり普通の観光客の人が足を運ぶようなところでもありませんし、天気もよくなかったのでこんなところを見て回っているのも私一人でした。とはいえ、もしお金持ちだったら住んでみたいなと思うような、閑静で治安もかなり良さそうで高級感のある町でした。馬も身近にいて自然もたくさんあり住むにはいい環境です。これから暖かくなってきたら天気のいい日にまた行ってみたいです。残念ながら今年でメゾン=ラフィットの競馬場としての機能は終わってしまい、調教に特化した施設になるようです。どうにか今年中に競馬開催日にも行ってみたいなと思います。

 パリから本当にすぐ行ける、静かで落ち着ける「馬のまち」メゾン=ラフィット。ぜひ皆さん機会があれば行ってみてはいかがでしょうか。



フランス競馬に関するニュース

フランス競馬に関するニュースが入ってきましたので、日本の競馬ファンの皆さんと共有するためにも簡単に記事にしてみました。

 パリ・ロンシャン競馬場公式Twitterによりますと、1月24日に開催されたヨーロッパ・パターン競走委員会(European Pattern Committee、要はレースの格付けを決める委員会ということでいいと思います)において、ロワヤルリユー賞(Prix Royallieu、表記によってはロワイヤルリユー賞などとも)がGⅠに昇格することが決まりました。
 そもそもこのロワヤルリユー賞というレースは、凱旋門賞ウィークエンド(凱旋門賞当日の日曜とその前日である土曜に重賞競走が集中的に実施される週末のこと)の凱旋門賞の前日におこなわれる競走です。元々の格付けはGⅡ、芝2500mでおこなわれる3歳以上の牝馬限定戦でした。凱旋門賞ウィークエンドの2日間にはこれまで7つのGⅠ競走(カドラン賞、アベイ・ド・ロンシャン賞、マルセル・ブサック賞、ジャン・リュック・ラギャルデール賞、オペラ賞、凱旋門賞、フォレ賞)が実施されてきましたが、今回のロワヤルリユー賞のGⅠ昇格により2日間で8つのGⅠ競走がおこなわれることになります。
 今年の凱旋門賞ウィークエンドは10月5日、6日ということなのでロワヤルリユー賞は10月5日に実施されます。そして凱旋門賞は翌6日、日本からもおそらくアーモンドアイを筆頭に数頭参戦するのではないでしょうか。例年以上に期待が高まる今年の凱旋門賞日本馬制覇ですが、今回のロワヤルリユー賞のGⅠ昇格は凱旋門賞ウィークエンドを盛り上げる意味でも嬉しいニュースとなりました。
 パリ・ロンシャン競馬場の公式Twitterはこちらからどうぞ。

フランス競馬のスケジュール(2018年)

フランス競馬をもう少し知ろうということでG1の年間スケジュールをまとめてみようかと思います。フランス・ギャロのホームページを参考にして、以下のようになりました。


4月29日Prix Ganay(ガネー賞)[ロンシャン競馬場]
5月13日Poule d'Essai des Pouliches(プール・デッセ・デ・プーリッシュ)[ロンシャン競馬場]
13日Poule d'Essai des Poulains(プール・デッセ・デ・プーラン)[ロンシャン競馬場]
27日Prix Saint-Alary(サンタラリ賞)[ロンシャン競馬場]
27日Prix d'Ispahan(イスパーン賞)[ロンシャン競馬場]
6月3日Prix du Jockey Club(ジョッケ・クルブ賞)[シャンティイ競馬場]
17日Prix de Diane(ディアヌ賞)[シャンティイ競馬場]
7月1日Grand Prix de Saint-Cloud(サンクルー大賞)[サンクルー競馬場]
8日Prix Jean Prat(ジャン・プラ賞)[ドーヴィル競馬場]
14日Grand Prix de Paris(パリ大賞)[ロンシャン競馬場]
29日Prix Rothschild(ロートシルト賞)[ドーヴィル競馬場]
8月5日Prix Maurice de Gheest(モーリス・ド・ゲスト賞)[ドーヴィル競馬場]
12日Prix Jacques le Marois(ジャック・ル・マロワ賞)[ドーヴィル競馬場]
19日Prix Morny(モルニ賞)[ドーヴィル競馬場]
19日Prix Jean Romanet(ジャン・ロマネ賞)[ドーヴィル競馬場]
9月9日Prix du Moulin de Longchamp(ムーラン・ド・ロンシャン賞)[ロンシャン競馬場]
16日Prix Vermeille(ヴェルメイユ賞)[ロンシャン競馬場]
10月6日Prix du Cadran(カドラン賞)[ロンシャン競馬場]
7日Prix Marcel Boussac-Critérium des Pouliches(マルセル・ブサック賞クリテリウム・デ・プーリッシュ)[ロンシャン競馬場]
7日Prix Jean-Luc Lagardère(ジャン=リュック・ラギャルデール賞)[ロンシャン競馬場]
7日Prix de l'Arc de Triomphe(凱旋門賞)[ロンシャン競馬場]
7日Prix de l'Abbaye de Longchamp(アベイ・ド・ロンシャン賞)[ロンシャン競馬場]
7日Prix de la Forêt(フォレ賞)[ロンシャン競馬場]
7日Prix de l'Opera(オペラ賞)[ロンシャン競馬場]
27日Critérium de Saint-Cloud(クリテリウム・ド・サンクルー)[サンクルー競馬場]
28日Critérium International(クリテリウム・アンテルナシオナル)[ロンシャン競馬場]
28日Prix Royal Oak(ロワヤル・オーク賞)[ロンシャン競馬場]

数え間違いをしていなければ、フランスには平地競争のG1が27個あることになります。JRAのG1はこれも数え間違いがなければ24個(JBC競争は除きました)あります。個人的に、フランスにはもっとたくさん有象無象のG1があるイメージでしたので、思ったより少ないなという印象ですかね。それでも知らないG1がたくさんあるので、それぞれ調べてみるのも面白いかもしれません。

フランスの名馬グラディアトゥール

競馬の歴史を紐解いていくと数えきれないほどの名馬とされる馬たちがいます。例えば、先日凱旋門賞連覇を果たしたエネイブルは歴史的名馬でしょうし、日本の競馬界を見ればシンボリルドルフ、ディープインパクトは無敗の三冠馬ということで確実に日本競馬史に名を刻んだ名馬であると言えるでしょう。
フランスの競馬史においても数多の名馬が存在するわけですが、今回はGladiateur(グラディアトゥール、英語風に言えばグラディエーター、映画にもなった剣闘士の意味)を見てみようと思います。この馬は、その強さに加えて特殊な歴史的背景も合わさってフランスにおいて国民的な人気を博すこととなりました。
当時のフランスでは、1851年かの有名なナポレオンの甥にあたるルイ・ナポレオンがクーデタによって政権を握ると、翌年には国民投票によって皇帝に選ばれ、ナポレオン三世としてフランス皇帝に即位しました。この政治体制はナポレオンの第一帝政に対し、ナポレオン三世の第二帝政と呼ばれることになります。現在の君主のいない共和政のフランスを見ていると想像もできないかもしれませんが、19世紀のフランスではまだ政治体制が定まっておらず、共和政やら君主政やら帝政がコロコロと入れ替わっていたわけであります。またこの第二帝政の20年あまり(第二帝政はフランスがプロイセンとの戦争で大敗北を喫し、皇帝ナポレオン三世がプロイセンの捕虜となることで終了します)は、フランス競馬が大きく発展した時代であるとも言われ、そこで大活躍したのがグラディアトゥールというわけです。
グラディアトゥールは1862年、Frédéric Lagrange(フレデリック・ラグランジュ)伯爵の牧場で生まれました。このラグランジュ伯爵はこの時期のフランス競馬界の大人物であり、英仏の数々の大レースを制覇することになります。19世紀ヨーロッパの競馬界はというといまだに競馬発祥の地イギリスが圧倒的優位を保っていたため、各国はイギリスを模倣し、追い越せ追い抜けと努力をしていました。この時代にグラディアトゥールはフランス馬として初めてイギリスのクラシックレースを制覇するばかりか、さらにはイギリス三冠馬となる偉業を達成することとなりました。グラディアトゥールが三冠を達成したのは1865年でしたが、この時期の英仏は政治的に敵対関係にあったため、この偉業は熱狂をもってフランス国民に受け入れられることとなりました。特に馬主のラグランジュ伯爵はナポレオン1世の副将の末裔であったため、フランスの新聞はナポレオン1世が決定的な敗北を喫した「ワーテルローの戦い」をもじり、「ワーテルローの復讐」としてグラディアトゥールのイギリスダービー制覇を報じたといいます。
この英雄グラディアトゥールは、パリのロンシャン競馬場の入り口の真正面に銅像として飾られています。いかにフランス競馬会においてこの馬が特別な存在であるかがうかがえます。銅像のむこうに見えるのがロンシャン競馬場の正門ですね。
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グラディアトゥールは通算成績19戦16勝でした。引退後はイギリスで種牡馬入りし、フランスにおける普仏戦争におけるフランスの敗北を経てラグランジュ伯爵の手から離れました。種牡馬としてはあまりいい成績は残せなかったようですね。

フランスの競馬場(後編)


フランスの競馬場(前編)からの続きであります。まだ前編をご覧いただいていない方は、そちらを先にご覧いただくとわかりやすいかと思います。

それではMaisons-Laffitte(メゾン=ラフィット)から参りましょう。メゾン=ラフィット競馬場は、パリの北西約20㎞にあるメゾン=ラフィットにあります。この町は競馬場があることからCité du Cheval(シテ・デュ・シュヴァル、馬の町)とも呼ばれているようです。citéは都市、町を意味します。英語で言うシティですね。そしてchevalは馬を意味します。日本にもシュヴァルグラン(Cheval Grand、偉大な馬の意)という名馬がいますが、このシュヴァルです。
メゾン=ラフィット競馬場はフランスギャロの6場の中では日本人に最もなじみがない競馬場かもしれません。フランスギャロのページやWikipediaを見てもG1レースはないようです。ただ今年は、武豊騎手騎乗でジェニアルがPrix Messidor(メシドール賞G3)を制したことで名前に印象がある方もいるでしょう。
続いてParisLongchamp(パリ・ロンシャン)競馬場です。ロンシャン競馬場は、言わずと知れた凱旋門賞がおこなわれることでも日本の競馬ファンの皆さんになじみがあるかと思います。2015年から改修工事に入っていましたが、今年リニューアルオープンしました。新しくきれいなスタンドが印象的です。
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凱旋門賞以外にもエルコンドルパサーやエイシンヒカリが制したPrix d'Ispahan(イスパーン賞)や、凱旋門賞の前哨戦として知られるPrix Foy(フォワ賞)、Prix Niel(ニエル賞)などもおこなわれます。フランスギャロのページには、「この地の優雅さ、設計のすばらしさ、規模の大きさにより、この地は競馬におけるエッフェル塔に相当する」と評されています。
最後にSaint-Cloud(サン=クルー)競馬場です。サン=クルー競馬場はパリ近郊に位置する競馬場であり、パリからヴェルサイユへ高速道路で向かうと途中で通った記憶があります。ここは何といってもエルコンドルパサーが1999年にGrand Prix de Saint-Cloud(サン=クルー大賞)を制覇したことで知られています。これ以外の大きなレースとしては2歳G1のCritérium de Saint-Cloud (クリテリウム・ド・サン=クルー)などがあるようです

以上6つの競馬場を簡単に見てきました。今はインターネットの普及もあって日本語でもいろいろな情報を得ることができるので、気になった人は検索して調べてもらうとさらに多くのことを知れるかと思います。

フランスの競馬場(前編)

フランス競馬は競馬統括機関France Galop(フランスギャロ)によって運営されていますが、主に6つの競馬場、Auteuil(オトゥイユ)、Chanthilly(シャンティイ)、Deauville(ドーヴィル)、Maisons-Laffitte(メゾン=ラフィット)、ParisLongchamp(パリ・ロンシャン)、Saint-Cloud(サン=クルー)でレースがおこなわれています。
オトゥイユ競馬場は、パリのPorte d’Auteuil(ポルトドートウィユ、こんな名前の馬もいました)にあり、ロンシャン競馬場にもほど近い障害専門の競馬場です。1873年に作られたこの競馬場は33ヘクタールの広さがあり、フランスにおける障害レースの中心地となっています。春のGrand Steeple-Chase de Paris(パリ大障害)と秋のPrix La Haye Jousselin(ラ・エ・ジュスラン賞)が大きなレースとされているようです。
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シャンティイ競馬場は、ロンシャン競馬場改修中に凱旋門賞が代替開催されていたことで日本では知られていると思います。
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パリの北40kmほどにあるシャンティイの地はかつての大貴族モンモランシー家の領地であったため、競馬場の近くにはシャンティイ城があり、観光地となっています。私も行きましたがとてもきれいな城で、多くの美術品が展示されています。シャンティイ競馬場における大きなレースとしては、フランスダービーにあたるPrix du Jockey-Club(ジョッケデケルブ賞、1836年より実施)とフランスオークスにあたるPrix de Diane(ディアヌ賞、1843年より実施)があります。特にディアヌ賞はドレスアップした紳士淑女が大集結するため、普段着で行くと浮くこと間違いなしです。
ドーヴィル競馬場は、フランス北西部のノルマンディー、カルヴァドス県(カルヴァドスというリンゴ酒で有名な地域)のドーヴィルにあります。この競馬場では、フランスのマイル路線の最高峰レースの一つPrix Jacques le Marois(ジャック・ル・マロワ賞)がおこなわれます。1998年にタイキシャトルが制覇したことで日本でも知られていると思います。この前週には同競馬場でシーキングザパールがモーリス・デ・ゲスト賞を制して、日本馬として海外G1初制覇を成し遂げており、日本競馬史上に残る競馬場と言えます。

とりあえず3つの競馬場について書きましたが、疲れたので残りの3つについてはまた次のブログで書きますねー。

フランス競馬の馬場用語

日本の競馬では、馬場状態に関してJRAが良、稍重、重、不良と4つに分類して発表していますが、フランス競馬ではどうなっているのでしょうか。気になったので少し調べてみました。
JRAのホームページにある情報では、「フランスでは芝コースの馬場状態は、馬場硬度を測定するペネトロメーターの計測値に応じて、「TRES LEGER」、「LEGER」、「BON LEGER」、「BON」、「BON SOUPLE」、「SOUPLE」 、「TRES SOUPLE」、「COLLANT」、「LOURD」、「TRES LOURD」 に区分されます。」と書かれていました。つまりフランス競馬において馬場は10に分類されるようです。
フランス競馬のルール:フランス競馬 各国の競馬 海外競馬発売 JRA
もう少し詳しく調べてみると、フランス場外馬券発売公社(Pari Mutuel Urbain, PMUと略されます。フランスはすぐにこういうものを略したがります笑)のページを見つけました。
https://hippique.blog-pmu.fr/2015/10/07/comment-est-determine-letat-du-terrain/
硬度計数値 分類 JRAによる分類
2,2まで   Très léger
2,3 – 2,7  Léger
2,8 – 2,9  Bon léger
3 – 3,2  Bon
3,3 – 3,4  Bon souple 稍重
3,5 – 3,7  Souple
3,8 – 4,1  Très souple
4,2 – 4,5  Collant
4,6 – 5  Lourd 不良
5,1以上 Très Lourd
硬度計?もしくは針入度計?(pénétromètre)というものがちゃんと理解できてないですが、その数値によって細かく分けられているようです。そしてJRAはそれを上の表のように対応させているということです。

フランス語を簡単に見ていくとtrèsは英語で言うvery(とても)に当たる言葉で、トレビア~ンなんで言うときのトレです。légerは軽いっていう意味の形容詞。bonはセボ~ン(C'est bon !)なんて言うときのボンで英語で言うgood。soupleは柔らかい、collantはべとつく、lourdは重いという意味になります。国と言葉が違えば馬場の表現の仕方も変わるんですね。面白い。

ニートの割安優良株発見術

興味がある方がいるかどうかという問題はあるのですが、私の銘柄選びの方法を簡単にまとめてみますので、一つの参考になれば幸いです。具体的な方法論に入る前に、私の投資スタンスを一言で説明しておきますと、第一に資産を減らさず、第二に資産を増やすというものです。こうしたことを言っている人は...