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2019年凱旋門賞観戦記-エネイブル3連覇ならず-

 2019年10月6日、フランス・華の都パリにあるロンシャン競馬場で凱旋門賞(GⅠ)がおこなわれました。1969年にスピードシンボリが日本馬として初めて参戦して以降、名実ともに世界最高峰のレースである凱旋門賞を制覇することは日本競馬関係者にとっての悲願となっており、その観戦を一生に一度はと思っている日本競馬ファンも多いことでしょう。私は縁あって現在パリに住むことができており、今回2019年の凱旋門賞を現地で観戦することが叶いました。当日に撮った写真などと合わせて、その様子を簡単に書き残しておこうと思います。

 10月6日、当日の天候は午前中にしとしとと雨が降っていたものの午後にはあがり、レース自体は晴れの状態で迎えることができました。ロンシャン競馬場の開門が11時でしたが、下にあるように第1レースの発走が14時15分、あまり早く着いてもということで13時過ぎを目安に到着するように家を出ました。


ありがたいことにロンシャン競馬場まで1時間もかからないところに住んでいるので早めのお昼ご飯を食べて、前回のフォワ賞観戦時と同じポルトドートゥイユ経由でロンシャン競馬場に向かいます。今回は無料シャトルバスがちょうど良いタイミングで来たのでそれを使いました。
 
 現地に着き、長い列に並んで門を入るとこの前のフォワ賞の時とは比べ物にならない観客の数に圧倒されました。着いたのは13時過ぎでしたが、この時点でかなりの人が入っていました。無類のビール好きの私はすぐにビールを買いにいき、持ち帰り可能なエコカップでビールをまず1杯。



騎馬隊の行進などで盛り上がりながらレースの開始を待ちます。




 凱旋門賞は第4レースなので結構時間があります、少し馬券を買って外したりしながら、有名人いないかなーなんて探しながら待っていると(中野雷太アナウンサー、角居調教師、千鳥のノブさん、麒麟の川島さん、ナイツの土屋さん、吉田照哉さんなどなど発見!)、一人の老紳士に話しかけられました。彼はアイルランドから来たそうでエネイブルを熱心に応援していました(額を聞いても教えてくれないくらいの金額をかけていたようです。。。)。彼とは世間話やら競馬の話で意外なほど会話が盛り上がりました。やはりオルフェーヴルのことは知っており、通りかかった吉田照哉さんのことを「日本で一番有名なオーナーの一人だよ」と教えてあげたり、遠くの方で輪乗りする凱旋門賞出走予定馬を見て、「エネイブルを遠くから見て識別する方法は二つあるんだ。一つは顔の白い模様。もう一つは近くにジョン・ゴスデンがいるのさ」などとエネイブルの見分け方を教えてもらったりとぐだぐだ30分はしゃべっていたような気がします。

 パドックに馬が出てくると彼と互いの幸運を祈って別れると、あまりの人だかりでパドックには近づけないため最後の直線を良い位置で見ようと馬場の方へ向かい、そこそこ良いポジションを確保、レースを待ちます。馬場に馬たちが出てくると観客のボルテージは最高潮です。








レースの結果は皆さんご存知の通りヴァルトガイストがエネイブルを差し切っての優勝。ゴール前の歓声もこれまた凄まじいものがありました。


パドックに帰ってきてガッツポーズのブドー騎手

馬券はエネイブルとマジカルの2頭軸で見事は外しましたが大興奮の凱旋門賞初体験でした。日本馬は3頭とも良いところはなく7着、11着、12着でしたが、これは今回の重い馬場も大いに影響があったと思います。参加しないことには勝ちはないのでこれからも日本馬の参戦を期待したいです。特に今回の凱旋門賞の上位入線馬は例外なくガリレオの血を持っており、日本でもガリレオの血を持っている有力馬が出てくることがあればいいなという気もしました。とはいえ日本の競馬は欧州の競馬とはまた異なる特性を持っており、間違いなく世界でもトップクラスの水準にはあるはずです。いつの日か日本馬が凱旋門賞を制覇することになるはずです。

 ロンシャン競馬場は普段のGⅠ程度であればそこまで大混雑するようなこともありません。しかし凱旋門賞デーは別格ということでしょうか、凄まじい盛り上がりでした。今回でロンシャン競馬場は3回目の訪問でしたが、また一つ新しい面を見たような気がします。ぜひこの記事を読んだ皆さまも一度はロンシャン競馬場を訪れてほしいと思います。馬との距離も近く、本当に素晴らしい競馬場です。来年の凱旋門賞がすでに待ち遠しく、再びの観戦を心に誓いながら帰路についたのでした。








【予想】凱旋門賞(GⅠ)

 とうとう凱旋門賞前日ということになりまして、予想をしていきたいと思います。

 本命◎エネイブル。どうにかならないもんかといろいろ考えたんですが、不利があったとしても3着を外すイメージは湧かず、仕方ないかなと。ここまで連勝を続けてきたということは包囲網やら不利やらがあっても負けなかったということ。3連覇はできないという呪いめいたものでしか否定できない存在です。過去にはシャンティイの重馬場でも凱旋門賞を勝っていて、いわゆる死角なしというやつです。

 対抗〇マジカル。エネイブルは置いておけばこちらが大本命です。netkeibaの予想オッズでは13倍の6番人気となっていますが、さすがに馬券売りだしたらそんなことないとおもいます。本当にこんなに人気無いなら嬉しいところ。目下9レース連続で連対しており、近走負けたのはエネイブルとクリスタルオーシャンという今年の世界最強馬たちのみ。対エネイブル戦線の筆頭はこの馬です。

 単穴▲ガイヤース。エネイブルを負かす可能性を秘めた1頭。前走初GⅠ制覇となったバーデン大賞を大楽勝。まだ未知の部分が大きく、前に行って完封するというシーンがないとは言えません。

 △1ヴァルトガイスト。こちらもマジカル同様人気がありませんが欧州戦線でかなりの実力馬。ガイヤースを単穴にしましたが、馬券圏内に来そうという評価ではこちらが上。
 △2ジャパン。人気しそうなので切りたいのですがクリスタルオーシャンに勝っているというその1点で入れます。
 △3ブラストワンピース。日本馬では一番可能性があると思っています。エネイブルとマジカルに割って入ってもらいたい。

 と馬券的にはここまで。買い方は
 ◎と〇2頭軸の3連単マルチで相手が▲△。24点。
 それと▲→◎→〇、▲→◎→△1の3連単。2点。
 さらに◎→〇→△1、◎→△1→〇の3連単。2点をダメ押し。

 こんな感じでいきます。



 それから私は現地のオッズでも馬券を買えるので、現地でブラストワンピースの単複は買おうかなと思っています。おそらく日本のオッズよりもはるかにつくと思います。単複10ユーロずつか、奮発して20ユーロずつくらいいくかもしれません。凱旋門賞までにもいくつかレースがあり、そこらへんで増やせたらいいなとも思っています。武豊騎手も当日は凱旋門賞を含めて5鞍騎乗予定だそうですよ。

凱旋門賞出走馬確定!

 凱旋門賞の出走馬が確定しました。詳しくはnetkeibaさんがまとめてくださっているのでこちらからどうぞ。出走馬は日本馬3頭を含む、全12頭ということになりました。こちらの記事(【10/6(日)】凱旋門賞の有力馬たち)で挙げた有力馬では残念ながらスターキャッチャーとディアドラが出走したいようです。特にスターキャッチャーは凱旋門賞で強い「3歳牝馬」であり、なかなか強い馬だなと現地でヴェルメイユ賞を観戦して思ったところだったので残念です。

 とはいえ今年は少数精鋭と言いますか、かなりの好メンバーが揃っています。武豊騎手もルジェ厩舎のソフトライトで参戦ということで日本競馬ファンとしても嬉しい知らせでした。今のところの展望としては、やはり有力馬たちがエネイブルをどのように負かすことができるのか、ということになります。それくらいにエネイブルという馬は規格外だと言えるでしょう。しかし、過去凱旋門賞の歴史で3連覇を達成した馬はおらず、近年ではオルフェーヴルを寄せ付けなかったトレヴでさえ3連覇には失敗しています。斤量58㎏は大丈夫だとしても、3歳馬の斤量面での恩恵は大きく、エネイブルが取りこぼすこともありえます。日本のGⅠでは普通3歳牡馬は古馬牝馬と同斤量になりますが、ここでは2kgも3歳牡馬が軽くなっています。

 レースの予想記事も書く予定です。当日は現地に行きます。スマホで日本のオッズでも買えるので、日本のオッズと現地のオッズ両方で馬券は買ってみようかなと考えています。観戦記事も書く予定なので、ぜひ読んでみてもらえるとうれしいです。

【10/6(日)】凱旋門賞の有力馬たち

 10月6日に迫った凱旋門賞。私は現地で観戦予定ですが、その有力な出走馬を簡単に見ておきたいと思います。

エネイブル
言わずと知れた凱旋門賞2連覇の歴史的名馬です。ここまで14戦13勝3着1回というほぼ完璧な内容を残しています。勝ち鞍も凱旋門賞以外に英・愛オークス、キングジョージ2回、BCターフなどクラシックディスタンスで圧倒的な強さを見せています。ロンシャン競馬場でもエネイブルのグッズをつけた凱旋門賞のチケットを発売するなど「エネイブルチャレンジ」として盛り上がっています。すでに歴史的名馬ですが、3連覇となればこれは史上初の快挙。最も優勝に近い馬でしょう。

マジカル
打倒エネイブルの最右翼はこの馬。BCターフやエクリプスステークス、ヨークシャーオークスなどでエネイブルの2着となっており、前走愛チャンピオンステークスを完勝して凱旋門賞に臨みます。ここまで勝てていないエネイブルにどこまで迫れるのか楽しみです。

ガイヤース
ここまで7戦5勝。前走バーデン大賞を14馬身差で圧勝、凱旋門賞の優勝候補に躍り出ました。ガネー賞では今回出走予定のヴァルトガイストに敗れており、相手関係がまだ不明なものの、鞍上のビュイック騎手はかなり評価をしている様子で、注目されます。

ジャパン
パリ大賞、インターナショナルステークスとGⅠを連勝してここに挑みます。特に前走インターナショナルステークスでは打倒エネイブルに最も近かったクリスタルオーシャンを負かしており、力的にはこのメンバーでも上位に食い込めるものは持っていそう。3歳ということもあり軽めの斤量を活かしたいところ。

ヴァルトガイスト
地元フランスの実力馬。キングジョージやプリンスオブウェールズステークスではエネイブルやマジカルに負けているものの、常に安定した成績を残してきています、前走は日本のキセキが出走したフォワ賞を完勝し、フランス馬として凱旋門賞制覇を目指します。

ソットサス
地元フランスもう1頭の雄。フランスダービー(ジョッケクルブ賞)を制し、前走は前哨戦であるニエル賞を買っています。正直なところ今まで強い相手とやっていないため厳しいのかなという印象があるものの、未知の魅力でどこまで上位に食い込めるのかが見物です。

スターキャッチャー
3歳馬としてはソットサスよりはこちらを上に見ています。好走の多い3歳牝馬であり、愛オークスを勝ち、前走はヴェルメイユ賞を制覇しています。斤量の軽い3歳牝馬、エネイブルとは3kgの差があります。マジカルやヴァルトガイストがもうエネイブルに先着はできないと考えるのであれば、未知の魅力で一発がありえるのはこちらかもしれません。

日本馬:ブラストワンピースフィエールマンキセキディアドラ
日本馬はこの4頭が登録しています。個人的に最も期待しているのはブラストワンピース。530kgを超える雄大な馬体は日本よりも海外でこそ活きてくるもので、ハービンジャーの血もヨーロッパでこそ力を発揮しそう。スタートを決めてそれなりの位置で競馬を運べれば夢を見られるかも。。。フィエールマンは個人的には凱旋門賞というイメージが湧かないのですがこればっかりは走らないとわかりません。前哨戦を叩いたキセキ、イギリスでGⅠを勝ち、前走マジカルと走り凄まじい末脚を見せたディアドラも悪くないと思います・


他にも挙げたい馬はいるものの、現実的に勝ち負けはこの辺のメンバーから出てきそうな感じはします。実際にはここから回避するような馬も出てくるでしょうが、今から凱旋門賞が楽しみでたまりません。今年は例年以上に好メンバーが揃っており、いかにエネイブルを各馬が負かしに行くのか、世界の名手も勢ぞろいなので騎手の駆け引きも見どころの一つですね。


ロンシャン競馬場・フォワ賞観戦記

 9月15日(日)、日本からはキセキが参戦したフォワ賞を初めとして、ヴェルメイユ賞、ニエル賞といった凱旋門賞の前哨戦がフランス・パリのロンシャン競馬場でおこなわれました。現地に行って観戦してきたので、どんな感じだったのか簡単にまとめて共有できたらと思います。


 まず最初にロンシャン競馬場への行き方ですが、かつて記事を書いたような書いていないような感じなのでまたまとめておこうと思います。当然パリ市内でタクシー呼んで「ロンシャン競馬場まで」っていうのが一番早いとは思うのですが、タクシー不安だなとかお金もったいないしっていう方も多いと思うので電車やバスを使った行き方を書いておきます。
 多くの人がロンシャン競馬場へは主に2つの駅から行くことになります。それがPorte Maillot(ポルトマイヨ)とPorte d'Auteuil(ポルトドートゥイユ)という地下鉄の駅です。
 ポルトマイヨの駅はパリのメトロ1番線の駅です。1番線というのはルーヴル美術館や凱旋門などパリの観光名所を通っている路線で、日本人観光客が最も使う地下鉄といって過言ありません。電車の中では丁寧に日本語で「スリにご注意ください」とアナウンスもされていますね笑。ポルトマイヨで降りて地上に上がり244番のバスに乗るとロンシャン競馬場へ行くことができます(Les Moulins-Campingというバス停で下車)。とはいえパリが初めてだったり、フランス語を読めない方が路線バスに乗っていくのはハードルが高かったりします。そこで便利なのが競馬場の無料シャトルバスです。これは日曜日や祝日の開催時に用意されるもので、ポルトマイヨからロンシャン競馬場を直接結んでくれる便利なバスです。バスの出る場所は(私の記憶が正しければ。。。)244番のバスと同じようなところから出ていたはずです。パッと見て結構わかりやすく競馬場へ行く感じにはなっています。ポルトマイヨは環状交差点になっていてわかりにくいのですが、地上に上がると大きい建物でわかりやすいパレ・デ・コングレというショッピングモール兼国際会議場があり、環状交差点のだいたいその反対側と覚えておくといいかもしれません。
 もう一つはポルトドートゥイユから行くルートです。日本にもポルトドートウィユという馬がいましたがロンシャン競馬場の最寄り駅であるここから名前を取りました。ポルトドートゥイユからは241番のバスに乗ってHippodrome de Longchamp(ロンシャン競馬場)というバス停で降ります。私は今日このルートで行きました。とはいえこちらも無料シャトルバスが出ますので、そちらを利用するのが一番確実だと思います。
 英語が読める方であればこちらに情報があります。


 さてこんな感じでロンシャン競馬場に到着しました。


 到着したのはこの日の第1レースの少し前。第1レースはアラブ馬のGⅠのようでした。ドラゴン賞という名前です。3頭立てという寂しい頭数でしたが、適当に2番人気の単勝を買って見ているとなんと当たりました(この時点ではこれがこの日の唯一の当たり馬券になるとはつゆ知らず。。。)。3頭立てなので2.4倍しかつきませんでしたが楽しめたのでよしというところ。

馬券は窓口でも買えますが、こんな感じのタッチパネル式の券売機でも買うことができます。馬券の買い方に関してはこちらのブログに詳しく書いてあったので参考にしてください。


 さて、この日の第2レースがキセキの出走するフォワ賞でした。第1レースが終わるとパドックに馬が登場してきます。パドックは日本の感覚よりも馬が近く、騎手と観客が話しているのも見たことがあります笑。

1番 ウェイトゥパリス

2番 ヴァルトガイスト

3番 キセキ 鞍上はスミヨン騎手

4番 シルバーウェーブ

フォワ賞は4頭立てと少し寂しくなりましたが、フランス馬の大将格であるヴァルトガイストが出てきました。結果は皆さんご存知だと思いますが、ヴァルトガイストが1着、日本から参戦したキセキは逃げたものの3着に終わりました。

ちょっとキセキが見えにくいですがゴール前

引き上げてくるヴァルトガイスト、ブドー騎手。

キセキ、スミヨン騎手(この映っていない右側の方に角居調教師もいらっしゃいました)

キセキは残念な結果でしたが本番で巻き返してほしいですね。馬券はキセキ本命だったのでハズレです笑。

 1レースを挟んで第4レースがヴェルメイユ賞。9頭立てでしたが英オークス馬のスターキャッチャーが圧倒的人気にこたえて1着となりました。鞍上はデットーリ騎手。デットーリさんの写真を撮り損ねたのが痛恨でした。。。まあまたの機会ということにしましょう。スターキャッチャーなかなか強い競馬をしていました。

ヴェルメイユ賞を制したスターキャッチャー


 第5レースがニエル賞。過去にはキズナ、マカヒキと日本馬が制したこともあるGⅡレースです。こちらは5頭立てと小頭数。フランスダービー馬のソトサスが圧倒的人気を背負いましたが捻じ伏せるような競馬で勝利しました。メンバーレベルが低かったのでなんとも言えませんがここでは1枚力が抜けていた印象です。

 ロンシャン競馬場は去年改修工事を終えたばかりでかなり新しく、きれいな競馬場です。飲み物やアイス、お菓子などの販売もあり、子供もたくさん遊びに来ています(子供は入場無料)。レストランなどもあります。私は今日一番安いチケットで入場しました(5ユーロ)が、少し多く払えば指定席のようなところもあります。これが凱旋門賞当日になるとチケットの種類が増え、今日と同じところで見ると65ユーロもかかります汗。凱旋門賞も行きたいのですが65ユーロのチケットを買ってちゃんと見るか、もっと安い見づらい場所のチケットを買うのか悩んでおります笑。

フランスの歴史的名馬グラディアトゥールの像

 とこんな感じでニエル賞まで観戦して(馬券も買っていましたが第1レース以外外しました笑)帰宅の途につきました。帰りは競馬場の正門前からポルトマイヨとポルトドートゥイユにシャトルバスが出ています。運転手さんにCe bus va où ? (ス ビュス バ ウ ?=このバスはどこに行きますか?)と言えばポルトマイヨかポルトドートゥイユと答えてくれるかと思います。どちらに行っても地下鉄は繋がっていますのでそのまま乗るのも手ですし、好みの駅に行くバスを待つのも手だと思います。


 日本の競馬場とはだいぶ雰囲気も異なりますがとても楽しい空間になっています。ペリエだったりクリスチャン・デムーロだったりスミヨンだったりデットーリだったり日本でもよく名前を聞く騎手を近くで見ることもできます。10月の凱旋門賞も私はなんだかんだ行く予定でいるので、日本の名馬たちやデットーリのエネイブルを見れるのを楽しみにしています。ぜひ皆さんも機会があればロンシャン競馬場で競馬観戦いかがでしょうか。

 何か質問や感想があればコメントくださいませ(必ず返信するとは約束できませんが笑)。以下レーシングプログラムの写真を少し。

今日のレーシングプログラム(ポケットに入れていたのでクシャクシャですみません)

裏面

フォワ賞

ヴェルメイユ賞

ニエル賞

【ディアドラ参戦】アイリッシュチャンピオンステークス

 日本時間15日(日)、アイルランドのレパーズタウン競馬場にてアイルランドチャンピオンステークスがおこなわれます。歴代優勝馬にはサドラーズウェルズ、ジャイアンツコーズウェイ、ファンタスティックライト、シーザスターズ、スノーフェアリーなど日本にまで名の轟く名馬がずらりと並んでいます。

 日本からは長期遠征中のディアドラが参戦。前走ナッソーステークスを勝ったマーフィー騎手とのコンビでこのビッグレースに挑みます。

 最大の強敵はマジカルでしょう。ここ3戦はクリスタルオーシャンとエネイブルの後塵を拝しているものの、この2頭は現在世界を見渡してもトップクラスの馬であり、それ以外の相手は寄せ付けていない印象。今回は一枚も二枚も抜けた実力馬と言っていいと思います。

 それ以外ではイギリスダービー馬のアンソニーヴァンダイク、インターナショナルステークスでジャパン、クリスタルオーシャンの3着に入ったエラーカムなどそれなりのメンバーが出走してきます。

 とはいえこのメンバーであればディアドラもノーチャンスではないかなという印象です。マジカルはかなりの強敵ですが、この馬を相手にしていい競馬ができるようであれば、秋にさらに大きな舞台へと駒を進める可能性も十分に出てくるでしょう。発走は日本時間15日の00:15(14日の24:15と言った方がわかりやすいかもしれませんが)となっています。馬券の発売もあるのでぜひ馬券を買って見ると楽しいと思います。マジカル堅軸って感じになっちゃいますかねー。


 私事ですが日曜はロンシャン競馬場でフォワ賞など凱旋門賞のステップレースを(見られたら)見てこようと思っています。その辺のことも記事にできたらいいなと企んでいます。

シュヴァルグラン、英・インターナショナルステークスに出走

 本日2019年8月21日、ヨーク競馬場でシュヴァルグランがイギリスのインターナショナルステークスに出走します。日本馬としては2005年のゼンノロブロイ以来の挑戦です。

 シュヴァルグランは前走キングジョージからのイギリス競馬2戦目。滞在競馬になるので前走以上に調子をあげてきそうです。しかし、インターナショナルステークスは2050mという距離で、シュヴァルグランにとっては距離不足の感も否めません。とはいえディアドラの活躍からもわかるように、日本競馬のレベルはもはや世界のトップクラスであり、シュヴァルグランもノーチャンスではないでしょう。

 最大のライバルとなるのは間違いなくクリスタルオーシャンです。前走のキングジョージではエネイブルとのたたき合いで屈しましたが、現役の欧州の競走馬でトップクラスの馬であることに変わりはありません。デヴュー以来全てのレースで3着以内に入っている安定感も素晴らしく、エネイブル不在の今回は間違いなく勝ち負けに絡んでくると考えるのが自然でしょう。

 それ以外でもパリ大賞を制しての参戦になるジャパン、セントジェームズパレスステークス馬であるサーカスマキシマス、クイーンアンステークス勝ち馬ロードグリッターズなどGⅠ馬が多数参戦しています。

 シュヴァルグランもジャパンカップを勝ち、ドバイシーマクラシックや天皇賞・春2着の実績があり、ここでは上位に位置すると言っても過言ありません。どうしても馬券的には日本馬ということもあり美味しくはありませんが、今回は上位争いできるのではないでしょうか。人気のなさそうなところではリーガルリアリティは可能性があるかと思います。エクリプスステークスでのエネイブル、マジカルとの差を考えればこのメンバー相手であれば十分やれそうです。馬券を買うとしたらリーガルリアリティ、クリスタルオーシャン、シュヴァルグランあたりで組み立てたいですね。

 発走は日本時間で、本日2019年8月21日、23時35分です。馬券発売があります。

ディアドラ次走、愛チャンピオンステークスに決定

 先日イギリスのナッソーステークス(GⅠ)を制したディアドラの次走が、9月14日にアイルランドのレパーズタウン競馬場で実施されるアイリッシュチャンピオンステークスに決定しました。芝2000mのこのレースは、歴代優勝馬にはサドラーズウェルズ、ジャイアンツコーズウェイ、ファンタスティックライト、シーザスタ-ズなど日本でも馴染みのある名馬がずらりとその名を連ねています。

  海外でも日本のスーパースターホースディアドラとしてその参戦が取り上げられています(海外記事はこちら)。前走のナッソーステークスまではあまり評価が高くありませんでしたが、ナッソーステークス勝利でその注目度も上がっているようです。

 とはいえ比較的相手関係が楽だったナッソーステークスとは異なり、こちらは欧州の王道路線のレース。相当に厳しいレースになると思いますが、ディアドラも長期の滞在で調子もあげてきているので、いいレースを期待したいところです。アイリッシュチャンピオンステークスの結果次第では、追加登録をして凱旋門賞に参戦するかもしれないとのことです。

【結果】ナッソーステークス(GⅠ)

 2019年8月1日、グッドウッド競馬場で9頭立てでおこなわれたナッソーステークス(GⅠ)に、日本から参戦したディアドラが出走し、見事1着となりました。日本牝馬による欧州GⅠ制覇はシーキングザパールがフランスのモーリスドゲスト賞を1998年に制して以来2度目の快挙となりました。イギリスGⅠ制覇としてもアグネスワールドが2000年にジュライCを制して以来2度目となります。

 前回ナッソーステークスについての記事で、プリンスオブウェールズステークスと比較してかなり相手関係は楽になり、いい勝負ができると書いたような気がしますが、いい勝負どころか1着ということで素晴らしい結果を残してくれました。このレースからわかることは、やはり日本競馬界のレベルは高く、層は厚いということです。プリンスオブウェールズステークスよりは相手関係が楽になるとはいえ、ハモーサやチャンネルという強豪もいましたからこれは立派な勝利です。今回のディアドラのように挑戦しなければ勝利もないわけで、これからもどんどん日本馬には海外でのレースに挑戦してほしいですね。


 

【結果】キングジョージ6世&クイーンエリザベス2世ステークス(GⅠ)

 キングジョージ6世&クイーンエリザベス2世ステークスは、エネイブルが1着、2着にクリスタルオーシャン、3着ヴァルトガイストとなりました。牝馬ながら59kgを背負って手ごたえ的には上回っていたクリスタルオーシャンとのたたき合いを制したエネイブル、やはり並大抵の牝馬ではないなといった感想です。とはいえクリスタルオーシャンも相当強く、凱旋門賞での再戦でも見られるようであれば面白くなりそうです。3着にはヴァルトガイストが入りました。フランス馬のプライドをなんとか保ったというかたちです。日本から参戦したシュヴァルグランは6着。やはり馬場が堪えたでしょうか。

 馬券的にはクリスタルオーシャンを中心視と前回書いたように、クリスタルオーシャン→エネイブル→ヴァルトガイストという3連単、同じ3連複、クリスタルオーシャンとヴァルトガイストのワイドという3点を買いました。3連複とワイドが当たりプラスにはなりました。クリスタルオーシャンがエネイブルに競り勝ってくれていれば3連単も当たったのですが、かなり絞って買って当たったので良しとします。

 これで凱旋門賞3連覇のかかるエネイブル、さらに視界良好というところでしょうか。そのくらい強さを見せた一戦になりました。

キングジョージ6世&クイーンエリザベス2世ステークス(GⅠ)

 7月27日(土)、イギリスのアスコット競馬場でキングジョージ6世&クイーンエリザベス2世ステークスがおこなわれます。

 このレースはいわば欧州競馬上半期の総決算といった感じのレースで、過去にはリボー、ダンシングブレーヴ、ラムタラ、モンジュー、ニジンスキー、ガリレオ、、、、など錚々たる面々がその勝ち馬に名を連ねます。

 日本馬は1969年のスピードシンボリによる挑戦以降、5頭が参戦していますが2006年のハーツクライ3着が最高着順となっています。この年のハーツクライは恐ろしいほど強かったですが、それでも勝てませんでした。帯同馬の関係で寂しがっていたなんて話もありますけどね。

 今年はシュヴァルグランが参戦します。スタミナとパワーを兼備しており、適性としては今の日本競馬界随一ではないでしょうか。


 しかしながら相手関係がなかなか厳しいと言えます。
 
 第一に昨年の凱旋門賞連覇、BCターフを制覇し、前走は久々の復帰戦となったエクリプスステークスを勝ったエネイブル。
 
 第二にクリスタルオーシャン。3連勝中で前走は好メンバーのプリンスオブウェールズステークスを制しています。

 第三にヴァルトガイスト。現在のフランスではトップの実力馬と言ってよく、今年はガネー賞を制し、前走はプリンスオブウェールズステークス3着です。

 これ以外にも英ダービー馬アンソニーヴァンダイク、コロネーションカップを制しているデフォーなど良いメンバーが揃っています。

 とはいえシュヴァルグランもドバイシーマクラシック2着からの参戦、過去にはジャパンカップも制しています。実績で言えばこのメンバーに入ってもおかしくはなく、あとは適性があり、調子が整えばそれなりに善戦できそう。勝ちまでは、、、といった感じですが。


 キングジョージ6世&クイーンエリザベス2世ステークスは日本時間の7月27日23時40分発走です。JRAによる馬券発売があります。馬券的にはクリスタルオーシャンを中心視しようかなと考えております。

マスターフェンサー、ジョディーのレース結果について

 先日記事を書きましたが、アメリカ時間で6日、マスターフェンサーおよびジョディーがアメリカ・ベルモントパーク競馬場において、それぞれベルモントダービー招待、ベルモントオークス招待というGⅠ競走に挑みました。

 マスターフェンサーは後方からレースを進めたものの、直線で伸びが無く13着という結果に終わりました。ケンタッキーダービー、ベルモントステークスとアメリカの3冠レースに出走して6着、5着と健闘していただけに残念ですが、現状では芝コースよりはダートコースの方が合うということでしょう。これから先どのようなローテーションになるのかわかりませんが、秋以降も頑張ってほしいです。

 一方でベルモントオークス招待に出走したジョディーは先手を取って競馬を進め、直線での粘り腰から4着に残りました。武藤騎手も上手く乗りましたが、やはり日本の芝路線のレベルは高いことが証明されました。特にダートがメインとなっているアメリカの芝路線であれば日本馬も十分活躍が見込めそうです。個人的にはジョディーという馬の能力は買っていたので、これからもいいレースをしてくれそうです。

 参加することに意義があるとは近代オリンピックの父クーベルタンの言葉として有名ですが、競馬でもいろいろなレースに日本馬が参加するのはいいことだと思います。これからも様々な国で様々なレースに日本馬が参加し、競馬を通して国際交流ができる時代になっていけば、一番競馬ファンとしても一日本人としても嬉しい限りです

今週末の海外競馬、日本馬の参戦

 今週末は日本馬が参戦する海外レースがあるので、その情報を簡単にまとめてみます。

 まずマスターフェンサーがアメリカのベルモントダービー招待(GⅠ)に参戦します。マスターフェンサーは栗東・角田晃一厩舎所属の3歳牡馬。近2走はケンタッキーダービー、ベルモントステークスというアメリカクラシックレースに出走し、6着、5着と健闘しました。今回出走するベルモントダービー招待というレースは近2走とは異なる芝約2000mでおこなわれる競走であり、ニューヨーク芝三冠レースの一つに位置付けられているそうです。マスターフェンサーの芝レース出走は未勝利戦以来となりますが、ジャスタウェイにデピュティミニスターという血統背景からも芝で走る下地はあるように思います。特にダート競走があくまで主流となっているアメリカであれば、近2走よりは遥かに相手関係も楽になるのではないでしょうか。浜中騎手を背に現地時間7月6日発走です。

 そして、同じく芝約2000mでおこなわれるベルモントオークス招待(GⅠ)にはジョディーが出走します。ジョディーは戸田博文厩舎所属の3歳牝馬。日本では重賞はありませんが、クイーンカップとフローラステークスで3着に入っています。ベルモントオークス招待はニューヨーク牝馬芝三冠レースの一つとなります。日本での好走時に騎乗していた若手の武藤騎手鞍上も楽しみです。日本でのレースと同じようにすんなりと先行できるようであれば見せ場もあると思うのでぜひ頑張って欲しいです。こちらも同じく6日発走。

 どちらも日本での馬券の発売はありませんが、海外の競馬関係者が先々の日本での馬券発売を見越してこうした馬たちへの招待を強化しているようですので、この機を十分に活かして欲しいものです。

ニートの割安優良株発見術

興味がある方がいるかどうかという問題はあるのですが、私の銘柄選びの方法を簡単にまとめてみますので、一つの参考になれば幸いです。具体的な方法論に入る前に、私の投資スタンスを一言で説明しておきますと、第一に資産を減らさず、第二に資産を増やすというものです。こうしたことを言っている人は...