函館記念(GⅢ)

 2019年7月14日(日)、函館競馬場で函館記念(GⅢ)がおこなわれます。ハンデ戦ということもあり人気は割れ気味、難解な一戦になりそうです。予想も難しかったです。

 本命◎マイネルファンロン。この馬はもともと3歳時から素質を買っていた馬です。勝ち味に遅いところがあるためオープンに上がってくるまで時間がかかりましたが、ようやく重賞の舞台に戻ってきました。前走は皐月賞以来の二桁着順でしたが、追い込み馬が上位を席巻したことを考えれば度外視してもいいはずです。マイネルファンロンはステイゴールドにロージズインメイの肌で力の要る馬場もこなせる血統背景ですし、重や稍重の好走歴もあるので函館の芝も悪くないと思います。鞍上丹内騎手はそこまで信頼していませんが、地元函館でいいところを見せてほしいものです。54kgというハンデも想定通りですし、枠も真ん中あたりで悪くなく、それなりの位置で競馬をしてもらえれば結果もついてくるでしょう。

 対抗〇メートルダール。近2走は結果が出ていないものの、GⅠ級の金鯱賞と究極の上がりを要求される新潟大賞典であれば悲観する必要はなし。重賞制覇歴もあり、このメンバーであればエアスピネルを抜けばトップクラスの実力馬。そのエアスピネルが長期休養明けで重い印を打てないのであればこの馬の出番となります。57kgというハンデもステイフーリッシュとスズカデヴィアスに比べれば0.5kg恵まれた印象。ここでも好勝負してくれそうです。

 単穴▲エアスピネル。実力からすれば明らかに抜けた存在ですが長期休養明け、絶対の信頼は置けないでしょう。それでもある程度の調子で出られれば58kgでもこのメンバーでは負けていられないところ。ここは単穴評価にしておきます。

 とこんな感じの評価ですが、買い方は相手を決めきれないので◎〇の2頭軸3連複で総流しにしたいと思います。人気も割れてるハンデ戦、どの馬が来てもそこそこの配当になりそうなので期待です。

ブルトガング予後不良

 今年の桜花賞馬グランアレグリアの弟であるブルトガング(牡馬2歳、手塚厩舎)が放牧先のノーザンファーム天栄(福島県)で安楽死処分となりました。馬房の中で立ち上がれなくなったため、ノーザンファームの獣医師によると頸椎狭窄による腰萎の可能性が高いということでした。

 ブルトガングは新馬戦を圧勝していて、その血統背景からも活躍が期待されていましたが残念な結果となってしまいました。競走馬の予後不良から安楽死というニュースは年に幾度かありますが、腰萎でこのような若駒が命を落とすケースはそこまで多いものではないと思います。

 競走馬に関して、「簡単に予後不良にして殺すな」というような意見が見られることがあるのですが、もちろん馬主さんも獣医師さんもできることならその馬を助けてあげたいわけです。ですが、競走馬は歩くことができなくなると最終的にはどうしても苦しみながら死ぬことになります。4本の脚で立つことができなくなればそれを庇う他の脚に血行障害が出て、様々な障害が出ます。蹄葉炎などが良く聞くものですね。さらに人間であれば骨折しても寝転がって治療できますが、馬の場合長時間寝ていると下になった皮膚が血行障害を起こし壊死することになります。そのため今回のブルトガングのように立ち上がれなくなると体が壊死していくのを待つ状態になるのです。

 このような死は競馬というスポーツがおこなわれる以上避けられないものですが、なるべくそれが少なくなるように皆さん最大限の努力をしているものと思います。科学・医療の発展とともにこうした事態ができるだけ無くなるように祈っています。

来週の重賞(函館記念)

 来週は7月14日(日)函館競馬場で函館記念(GⅢ)がおこなわれます。ローカルの競馬場ではかならず一番の盛り上がりを見せるレースがあるものですが、函館競馬場では函館記念でしょう。

 現時点での登録馬で注目を集めるのはエアスピネル、ステイフーリッシュあたるでしょうか。福島民報杯の勝ち馬レッドローゼス、巴賞の勝ち馬スズカデヴィアスあたりも出走してきます。

 
  エアスピネルは昨年のマイルチャンピオンシップ(10着)以来の出走になります。元々持っている能力としてはゆうにGⅠ級ですが、なかなか勝ちきれなかった馬です。長期の休みを挟んでどれだけ仕上げて来られるのか判断する必要がありそうです。

 個人的に注目しているのはマイネルファンロンです。これまで大きく崩れたのはGⅠ皐月賞と前走巴賞のみ、なかなか堅実な馬です。一方で勝ちきれない馬でもあり、前々走ようやく準オープンを勝ち上がりました。鞍上の柴田大知騎手はあまり評価していませんが、馬自体は重賞で勝ち負けできるレベルにあると思うので、今回人気濃厚なエアスピネルが長期休養明けであればマイネルファンロンも十分好走し、馬券圏内もしくは頭まであると考えています。まだ出走馬が確定していませんが、出走してくれば重い印を打ちたいなと思います。軽ハンデで出走できそうな点も大きな魅力の一つです。

今後の注目馬:パッシングスルー

 7月7日(日)、福島8R3歳以上1勝クラスで3歳牝馬パッシングスルーが1.3倍の人気を集め、3馬身差の完勝を飾りました。もともと個人的に注目していた馬で、シンザン記念、フローラステークスともに本命にした記憶があります。どちらも4着と惜しくも複勝圏内に来れませんでしたがそれなりにいい競馬をしていました。ローカルの1勝クラス(どうしてもまだこの表記に慣れません、500万下条件)では力が1枚も2枚も違ったということだと思います。

 パッシングスルーは父ルーラーシップ、母父クロフネという血統、近親にはそこそこの活躍馬が数頭います。血統的に1600mから2400mくらいまではこなせなくはないと思います。秋にはおそらく秋華賞を目指すでしょうから、ここで2勝目をあげられたことで選択肢が広がりました。1000万下を勝ちに行くのか、トライアルで権利を取りに行くのか、どちらにせよいい勝負ができそうです。今年の3歳牝馬路線はなかなか強力な馬が多いものの、これからの成長次第ではその辺ともいい勝負ができる素材だと思います。ぜひパッシングスルー注目してみてください。

マスターフェンサー、ジョディーのレース結果について

 先日記事を書きましたが、アメリカ時間で6日、マスターフェンサーおよびジョディーがアメリカ・ベルモントパーク競馬場において、それぞれベルモントダービー招待、ベルモントオークス招待というGⅠ競走に挑みました。

 マスターフェンサーは後方からレースを進めたものの、直線で伸びが無く13着という結果に終わりました。ケンタッキーダービー、ベルモントステークスとアメリカの3冠レースに出走して6着、5着と健闘していただけに残念ですが、現状では芝コースよりはダートコースの方が合うということでしょう。これから先どのようなローテーションになるのかわかりませんが、秋以降も頑張ってほしいです。

 一方でベルモントオークス招待に出走したジョディーは先手を取って競馬を進め、直線での粘り腰から4着に残りました。武藤騎手も上手く乗りましたが、やはり日本の芝路線のレベルは高いことが証明されました。特にダートがメインとなっているアメリカの芝路線であれば日本馬も十分活躍が見込めそうです。個人的にはジョディーという馬の能力は買っていたので、これからもいいレースをしてくれそうです。

 参加することに意義があるとは近代オリンピックの父クーベルタンの言葉として有名ですが、競馬でもいろいろなレースに日本馬が参加するのはいいことだと思います。これからも様々な国で様々なレースに日本馬が参加し、競馬を通して国際交流ができる時代になっていけば、一番競馬ファンとしても一日本人としても嬉しい限りです

今週末の海外競馬、日本馬の参戦

 今週末は日本馬が参戦する海外レースがあるので、その情報を簡単にまとめてみます。

 まずマスターフェンサーがアメリカのベルモントダービー招待(GⅠ)に参戦します。マスターフェンサーは栗東・角田晃一厩舎所属の3歳牡馬。近2走はケンタッキーダービー、ベルモントステークスというアメリカクラシックレースに出走し、6着、5着と健闘しました。今回出走するベルモントダービー招待というレースは近2走とは異なる芝約2000mでおこなわれる競走であり、ニューヨーク芝三冠レースの一つに位置付けられているそうです。マスターフェンサーの芝レース出走は未勝利戦以来となりますが、ジャスタウェイにデピュティミニスターという血統背景からも芝で走る下地はあるように思います。特にダート競走があくまで主流となっているアメリカであれば、近2走よりは遥かに相手関係も楽になるのではないでしょうか。浜中騎手を背に現地時間7月6日発走です。

 そして、同じく芝約2000mでおこなわれるベルモントオークス招待(GⅠ)にはジョディーが出走します。ジョディーは戸田博文厩舎所属の3歳牝馬。日本では重賞はありませんが、クイーンカップとフローラステークスで3着に入っています。ベルモントオークス招待はニューヨーク牝馬芝三冠レースの一つとなります。日本での好走時に騎乗していた若手の武藤騎手鞍上も楽しみです。日本でのレースと同じようにすんなりと先行できるようであれば見せ場もあると思うのでぜひ頑張って欲しいです。こちらも同じく6日発走。

 どちらも日本での馬券の発売はありませんが、海外の競馬関係者が先々の日本での馬券発売を見越してこうした馬たちへの招待を強化しているようですので、この機を十分に活かして欲しいものです。

藤田菜七子騎手、ウィメンジョッキーズワールドカップ総合優勝

 快挙です!2019年6月30日、スウェーデンのブローパーク競馬場でおこなわれたウィメンジョッキーズワールドカップにて、JRA所属の藤田菜七子騎手が総合優勝を果たしました。この大会は世界各国より参戦した10人の女性ジョッキーが5レースの騎乗成績をポイント化して競い合う、まさに世界ナンバーワン女性ジョッキーを決める大会です。

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Wikipediaより引用

 藤田菜七子騎手は、第1戦=6着、第2戦=1着、第3戦=5着、第4戦=2着という成績により総合3位で最終戦を迎え、第5戦では3番人気の馬に騎乗して見事1着、逆転にて総合優勝を果たしました。藤田騎手はこの日の第2戦が海外での初勝利であり、同日中に海外初勝利とウィメンジョッキーズワールドカップ優勝という偉業を成し遂げました。
 今年はコパノキッキングにてGⅠ初騎乗を果たし、すでに16勝、リーディングでも36位と過去最高の成績で上半期を折り返しました。コパノキッキングのオーナーであるドクターコパさんも、秋にはコパノキッキングに藤田菜七子騎手鞍上でBCスプリント参戦を明言するなど勢いがあります。元々はその可愛らしいルックスもあり、どちらかと言えば人気先行といった印象の強い騎手でしたが、最近は「買える騎手」の一人と言ってもいいほどの成長遂げています。間違いなく現在の日本競馬界の中心にいる藤田菜七子騎手、今後もしっかりと成績を残し、重賞制覇、GⅠ制覇を目指して頑張ってほしいと思います。

ニートの割安優良株発見術

興味がある方がいるかどうかという問題はあるのですが、私の銘柄選びの方法を簡単にまとめてみますので、一つの参考になれば幸いです。具体的な方法論に入る前に、私の投資スタンスを一言で説明しておきますと、第一に資産を減らさず、第二に資産を増やすというものです。こうしたことを言っている人は...