ブルトガング予後不良

 今年の桜花賞馬グランアレグリアの弟であるブルトガング(牡馬2歳、手塚厩舎)が放牧先のノーザンファーム天栄(福島県)で安楽死処分となりました。馬房の中で立ち上がれなくなったため、ノーザンファームの獣医師によると頸椎狭窄による腰萎の可能性が高いということでした。

 ブルトガングは新馬戦を圧勝していて、その血統背景からも活躍が期待されていましたが残念な結果となってしまいました。競走馬の予後不良から安楽死というニュースは年に幾度かありますが、腰萎でこのような若駒が命を落とすケースはそこまで多いものではないと思います。

 競走馬に関して、「簡単に予後不良にして殺すな」というような意見が見られることがあるのですが、もちろん馬主さんも獣医師さんもできることならその馬を助けてあげたいわけです。ですが、競走馬は歩くことができなくなると最終的にはどうしても苦しみながら死ぬことになります。4本の脚で立つことができなくなればそれを庇う他の脚に血行障害が出て、様々な障害が出ます。蹄葉炎などが良く聞くものですね。さらに人間であれば骨折しても寝転がって治療できますが、馬の場合長時間寝ていると下になった皮膚が血行障害を起こし壊死することになります。そのため今回のブルトガングのように立ち上がれなくなると体が壊死していくのを待つ状態になるのです。

 このような死は競馬というスポーツがおこなわれる以上避けられないものですが、なるべくそれが少なくなるように皆さん最大限の努力をしているものと思います。科学・医療の発展とともにこうした事態ができるだけ無くなるように祈っています。

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