3連休でしたが、この中で神戸新聞杯をサートゥルナーリアが、日本テレビ盃をクリソベリルが、それぞれ人気を集めて完勝しました。圧勝と言ってもいいかもしれません。それではこの2頭の勝利をどのように見たらいいのか、簡単に思ったことを書いてみたいと思います。
まずサートゥルナーリアです。こちらはダービーで先着を許したヴェロックスと人気を分け合ったものの、1番人気として3馬身差で完勝しました。サートゥルナーリアについてはかつて違うブログでこんなことを書いています。この記事を見返すと萩ステークスのパドックで衝撃を受けたことが思い出されます。別の生き物かなというくらいにハッキリとレベルの違いが馬体に出ていました。それは今回の神戸新聞杯でも変わらず、ヴェロックスと比較したとしてもパドックを見るとやはり別格でした。そして今回は調教も見て、直前の坂路が別格でした。私はそこまで長くない競馬歴の中で見てきた調教で「これは物が違う」と感じたのは今回のサートゥルナーリア以外には、オルフェーヴルの坂路調教だけです。3歳の有馬記念前の坂路を見てこれは負けようがないなという感じでした。もちろんオルフェーヴルと同様にサートゥルナーリアも気性面で危うさも秘めていたり、スタートで後手を踏むなど問題があるわけですが、「普通に走れば」負けないと思わせるものがあります。サートゥルナーリアは菊花賞ではなく古馬王道路線に進む予定だということですが、天皇賞・秋でのアーモンドアイとの対戦が(実現すれば)非常に楽しみです。そして、その場合には余程のことがなければサートゥルナーリアを本命にすることでしょう。それくらいの馬だと思います。
一方でクリソベリルはまだ半信半疑というところがあります。当然ここまで5連勝で古馬相手の日本テレビ盃までをクリアしたということで相当に強いという可能性は十分にあると思います。とはいえ4戦目までは同世代を相手にしたもので、今回の日本テレビ盃は「超一流」とまでは言えない一流の古馬を相手にしたものでした。確かにダート界は一度は3歳馬が古馬の壁に跳ね返されるのを常とするものですので、ここを突破したことは評価すべきですが、本当の一線級と互角にやれるのかはまだわからないというにが正直なところ。次のレース選択がどこになるのかわかりませんが、ルヴァンスレーヴ、ゴールドドリーム、オメガパフュームあたりとどの程度走れるのか試金石にです。この辺と初対戦するときには少し穿った見方をして評価を下げて予想するのが妥当な線なのかなと思った次第です。
現時点では、この2頭をこんな感じで見ています。つまりはサートゥルナーリアはもはや現役でも最上級であり(というか歴代でもかなり上位に来る感じ)、クリソベリルは少し判断を留保しようということです。もちろん2頭とも素晴らしい馬であることには変わりありませんので、特にクリソベリル好きな方はお気を悪くなさらないよう、よろしくお願いいたします。
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