【用語解説】リステッド競走とは

 2019年1月よりJRAの一部競走が「リステッド競走」というクラスに位置付けられて実施されることになりました。すでにいくつものリステッド競走がおこなわれており、今週で言えばマーガレットステークス、すみれステークスなどはリステッド競走となります。とはいえ「急にリステッド競走とか言われてもわからんよ、、、」という競馬ファンの方も多くいると思いますので、ここで簡単にリステッド競走とは何かを説明していきたいと思います。

【JRAのクラス編成】
 JRAで実施されている平地競争は、未勝利、500万下、1000万下、1600万下、オープンというクラス分けがなされています。クラス分けのための収得賞金というものがありますが、ここでは説明が面倒なので未勝利クラスのレースを勝てば500万下に昇格、500万下クラスのレースを勝てば1000万下に昇格という風に考えてもらえればいいかと思います。もちろんオジュウチョウサンが記憶に新しいところですが、飛び級のように上のクラスに挑戦することも可能です。逆に勝ち上がったクラスのレースに出ることはできません。そしてこれまでは「降級」という制度により一度勝ち上がったことのあるクラスのレースにもう一度出ることもあったのですが、この降級制度は今年から廃止されることになっています。あわせて各クラスの名称も500万下→1勝クラス、1000万下→2勝クラス、1600万下→3勝クラスと変更になりますが、とりあえずここでは置いておきましょう。後でいつか記事にしようとは思っています。

【リステッド競走】
 それでは今回の主題である「リステッド競走」とは何なのかということですが
リステッド競走はオープンクラスに設けられるさらに下位区分のクラスとなります。オープンクラスのレースは、上からGⅠ、GⅡ、GⅢという重賞(グレード競走)とそれ以外のオープン競走がありました。リステッド競走はこのグレード競走とオープン競走の間に設けられたクラスとなるわけです。ここでJRAのホームページの説明を引用させてもらいましょう。
 
概要
競走体系上および生産の指標としてグレード競走に次ぐ重要な競走であることを明示するため、2019年春季競馬から、オープン競走の一部をリステッド競走と格付けいたします。 
リステッド競走とは
パートⅠ国の主要競走は、GⅠ、GⅡ、GⅢのグレード競走とリステッド競走に格付けされており、リステッド競走は、競走体系上グレード競走の次に重要な競走として位置づけられています。 グレードおよびリステッド競走の優勝馬は、セリ名簿においてブラックタイプ(太字)で記載されます。そのためリステッド競走は、グレード競走同様に、生産の指標としても非常に重要な競走として認識されており、その競走一覧は「インターナショナル・カタロギング・スタンダーズ」に掲載されています。


正直説明を読んでもよくわかりませんが、とりあえずグレード競走に次ぐ重要なレースとして位置付けられるレースをリステッド競走とするようです。確かにグレードの付かないレースであっても重賞並みにメンバーが揃うレースはありますし、そういうレースをリステッド競走に格付けるということでしょうか。
 またこれまたややこしいので簡単に触れますが、収得賞金の面でもリステッド競走は通常のオープン競走より上に評価されるようです。収得賞金算定方法はこちらからご覧になれますが、 例えば3歳のオープン競走を勝利すると1000万円の収得賞金が加算されますが、リステッド競走を勝利すればこれは1200万円となります。これがどういう影響を及ぼすかというと、ダービーや菊花賞などへの出走を目指す上で収得賞金のボーダーを考えたとき、オープン競走を勝った馬よりもリステッド競走を勝った馬の方が出走できる可能性が高くなるということです。このようにリステッド競走の重要性を高めているわけです。

 以上説明してきましたが、私自身なんだかよく理解できていないような気がします笑。とりあえず通常のオープン競走より上、重賞競走より下に位置づけられるクラスが作られたと考えていいでしょう。それは収得賞金の例を見るとわかるかと思います。今現在netkeibaやJRA-VANなどをざっと見てみたところまだリステッド競走の表記には対応できてないようです(多分)。こういう媒体が対応を完了して視覚的にリステッド競走というものが認識されるようになってくるとこの変更にも我々が徐々に対応していけるような気がしますね。

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