まだ少し先ですが2月17日(日)に東京競馬場でフェブラリーステークス(GⅠ)がおこなわれるということもありまして、フェブラリーステークスの歴史を簡単に調べて、まとめてみようかなと思い立った次第であります。
フェブラリーステークスの前身である「フェブラリーハンデキャップ」が創設されたのが1984年、JRAが実施するダート重賞としては最も歴史のある競走です。この頃はレース名にもあるようにハンデ競走でした。優勝馬の中にはカリブソングやナリタハヤブサなど当時の競馬を見たことのない私でも知っている名前を見ることができます。コースと距離に関しては東京競馬場工事のため代替開催として中山競馬場ダート1800mで開催された2003年を除き、現在に至るまで東京競馬場ダート1600mで実施されています。
フェブラリーハンデキャップはGⅢという格付けでしたが1994年にGⅡへと格上げになり、同時に「フェブラリーステークス」と名称が変更されました。このGⅡ時代の勝ち馬にはライブリマウント、そして砂の女王ホクトベガの名前があります。そして1997年にGⅠに昇格すると中央競馬でおこなわれるダートGⅠとして数々のスターホースがこのレースを制しています。1999年にこのレースを制覇したメイセイオペラは、今でも地方所属馬として中央競馬のGⅠを制した唯一の馬という記録を保持しています。2011年の勝ち馬はフェブラリーステークスをステップとしてドバイ遠征を敢行し、ドバイワールドカップでヴィクトワールピサとの日本馬ワンツーフィニッシュを決め、東日本大震災直後の日本に明るいニュースを届けてくれたことは記憶に新しいところです。
今年のフェブラリーステークスは、残念ながら3歳にして最優秀ダートホースに輝いたルヴァンスレーヴが脚部不安のため回避となってしまったものの、現在のダート界の強豪から新星まで多彩なメンバーが揃っていて楽しみな一戦となりそうです。
去年の2着で前2走はルヴァンスレーヴ、オメガパフュームの3歳馬2頭の後塵を拝したゴールドドリームは是非とも勝ちたい1戦です。東京大賞典でこのゴールドドリームを下したオメガパフュームはルヴァンスレーヴ不在の今回はクリアしてルヴァンスレーヴへ再度挑戦を目指します。
ダート界の新星もいます。まずインティは新馬戦で敗れたものの破竹の6連勝、武豊騎手とのコンビでGⅠのタイトルを狙います。コパノキッキングは9戦して7勝2着1回と素晴らしい成績を残しており、ここ2戦は重賞を連勝とGⅠタイトルの資格は十分です。そして何よりも注目を集める理由は、鞍上にJRA唯一の女性騎手である藤田菜七子騎手を迎えるという点にあります。GⅠ初騎乗となり藤田騎手がどのような競馬を展開するのか楽しみです。
これ以外にも前年覇者ノンコノユメ、東京競馬場で優秀な成績を残すサンライズノヴァ、安定した成績を残しているユラノトなどなど良いメンバーが揃っています。まだ2週間近く先ですが、今からフェブラリーステークス楽しみです。
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